「TECH+フォーラム バックオフィス業務改革 Day 2021 Sept.」講演報告

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更新日:2021/09/28

「TECH+フォーラム バックオフィス業務改革 Day 2021 Sept.(マイナビ主催)講演報告

 開催日:2021年9月9日

バックオフィス部門から飛躍的な生産性向上するためにどう取り組むべきか、IT 活用だけでは解決できないポイントはどこか、本質的な企業改善から導く「働き方改革」主導法をテーマとしたマイナビ主催のセミナーが開催されました。

【講演者】アズビル株式会社 ITソリューション推進部 佐藤適斎

【講演タイトル】必見!100の手書き業務を1年でデジタル化したノウハウを教えます

100年以上の歴史を持つ制御機器メーカが、自社生産ラインの業務改善に取組んだ成功例と、それをベースに製造業、建設現場、介護、ホテルなど様々な業態にフィットするサービス商品としてリリースした「現場でつくる作業記録サービス」について、企画、開発のメイン担当である講演者が紹介しました。

・自社生産ラインの業務改善に取組んだ成功例などの事例紹介
・様々な業態にフィットするクラウドサービス「現場でつくる作業記録サービス」紹介
・DX推進のポイント

自社生産ラインの業務改善の成功体験をお客様に

昨年7月に販売開始したクラウドサービス「現場でつくる作業記録サービス」は当社生産ラインの業務改善に取り組んだ成功体験がベースとなっています。
それまで紙で行われていた製造記録、報告書への転記作業を電子化することで、導入半年後には、月40時間程の作業時間短縮を実現。情報の共有、生産性向上等へと結びついています。

この改善への取り組みをお客様にもお届けするため、クラウドサービスとして販売開始しました。約1年経過しましたが、お問い合わせいただくお客さま層が変化してきています。約57%が工場以外の問合せとなっており、特定業界向けではなく、多種業務・用途に利用できる商品として現在は展開しています。

クラウドサービス「現場でつくる作業記録サービス」とは

現場でつくる作業記録サービスとは、あらゆる記録のデジタル化を支援するツールです。写真での記録、QRコードにも対応します。シンプルかつ直感的な操作で、利用者が簡単に自分たち専用の記録アプリをつくることができ、小さなステップから手軽に始められる敷居の低さもことも好評をいただいているのだと思います。

現場でつくる作業記録サービスの優位性は主に3点です。

① ペーパーレス ⇒ 紙での記録から電子化へ
② 集計作業の削減 ⇒ 紙での集計負荷からの解放
③ 簡単にデータを活用できる ⇒ アナログな情報からデジタルへ

様々な業態にフィットする「現場でつくる作業記録サービス」

当初は生産ラインの業務改革がターゲットでしたが、その他の業務での事例も紹介します。
文具メーカC社では、備品の返却忘れ、いざというときに使えないといった不具合が発生していました。作業記録サービスによってそれが解消され、自席でも在宅勤務でも備品のチェックでき、補充時期もわかるようになりました。そして、会議終了後のレイアウトを写真で記録・報告する仕組みにも現場でつくる作業記録サービスを用い、「元に戻す習慣づくり」でいつでも利用できる会議室の運用ができるようになりました。

DX推進のポイント

DXとは「人々の生活をより良いものへと変革させる」ことであり、目的はビジネスの変革です。活動を評価、改善、地道な方向転換が大切です。

すなわちDX推進の3つの鍵は以下になります。

① 電子化の目的に目を向ける事
 目的を明確に。手段に捉われないように
② 自分たちで
 自分たちで取り組む文化つくる
③ まずはやってみる
 情報がアナログだと活用範囲は広がりません。まずはデジタル化することが第一歩です。小さく軽く現場でまずはチャレンジする。バックオフィスに眠る無駄を省き、そして価値ある仕事をそれぞれが行えるようにするために。

ニューノーマル時代は新しいものを生み出せるチャンスでもあります。当たり前を見直し、DXへの第一歩を踏み出しましょう。ぜひ、現場でつくる作業記録サービスをお試しください。