azbil DIGEST §1 Business & Market 業界と展望
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アズビルは、「計測と制御」の技術をもとに、「人を中心としたオートメーション」で
人々の「安心、快適、達成感」のある仕事や生活を実現するとともに、地球環境に貢献しています。
このセクションでは、まず「オートメーションとは何か」を中心に説明します。

§1-1  110年の想いと今

1906年に今のアズビルを創業した山口武彦の「人間の苦役からの解放」という想いを発展させ、将来の社会・産業の変化に対応できる価値創造に向け、「人を中心としたオートメーション」というグループ理念を掲げています。

創業者 山口 武彦

理念制定当時は「人」と「機械」は別々のものということが一般的で、互いにあまりなじまないものと、周囲からの理解は必ずしも深くありませんでした。しかし、近年の様々な社会・環境の変化で「人と技術の協創」という概念が世の中にも受け入れられ、「人を中心としたオートメーション」という発想で進めてきた事業の展開を多くの方々にご理解・ご支持いただけるようになりました。

アズビルはazbilブランドの下、グローバルで「ビルディングオートメーション」」「アドバンスオートメーション」「ライフオートメーション」の3つの事業を推進し、お客さまを中心に、オフィスや生産の現場、生活といった様々な場面でオートメーション機器のみならずシステムソリューションまでを提供しています。環境問題、人口問題、安全に関する問題、IoT(モノのインターネット)や第4次産業革命といったこれからの産業や社会構造の変化は大きく、速く進んでいます。この変化の中で、アズビルはお客さまとの長期的関係の構築、グローバルな事業展開、そして、先端技術の開発を通じて、課題解決と価値提供の場をますます拡大していきます。

§1-2  ビル×アズビル=快適性

高度化が進む現代のビル建物において、その空間の快適さと省エネルギーの両立は避けては通ることができません。それはビルディングオートメーションの大きな課題のひとつです。その中でアズビルは、最先端のセンシング技術やアクチュエーション技術、現場での対応力をもって、お客さまの理想とする空間を実現します。主役はお客さま。そのパートナーとして、アズビルらしいソリューションを提案する。そのためにアズビルは、IoT技術を駆使したビル群の遠隔監視を可能にし、時代の最先端技術を応用した新しい空調制御とクラウド・エネルギーマネジメント等、統合的なビルディングオートメーションの進化へチャレンジを続けていきます。

ビルのライフサイクル
§1-3  工場×アズビル=効率化

プラントや工場などの製造現場で「人と生産の理想の関係」を構築するのがオートメーションというテクノロジー。その技術をプラント・工場向け製品の開発・生産からエンジニアリング、メンテナンスまでの自社で行う総合力で具現化しているのがアズビルの強みです。
このライフサイクル型ビジネスを実現するには高度な技術力はもちろん、蓄積されたノウハウが必須となります。お客さまの一番近くで様々なニーズに対応し、技術とノウハウをもとに新たな価値を創造していくことで、ライフサイクルソリューションを提供しています。

アズビルの一貫体制

例えば、「BiG EYESTM(ビッグアイ)」というソリューションは工場の膨大な操業データの中からプロセスの“いつもと違う(異常予知)”を状況を高度な解析技術でいち早く検知し、運転員に知らせ、安全と安定した操業に貢献しています。

このようなビッグデータ解析やIoTの技術を応用したオートメーションは石油、化学、鉄鋼、紙パルプなどの素材産業から、電気電子・半導体、自動車、食品、薬品などの加工・組立産業まで、あらゆる産業の工場で必要とされており、azbilはセンサとバルブなどの現場計測制御機器とともに最先端のオートメーションソリューションを提供しています。

§1-4  暮らし×アズビル=安心

2005年、アズビルの2世紀を創る第3の基幹事業として創出したLA事業は、これまで建物市場・産業市場という2つの基幹事業で長年にわたり培ってきた計測・制御の技術とノウハウを、日々の暮らしに密着した分野へと有機的に展開しています。

例えば、心地よい住環境を提供する住宅用全館空調「きくばりTM」から、医薬品製造向け生産装置および環境設備の製造・販売にいたるまで、お客さまや社会のニーズに幅広く対応しています。

これまでの、機械を制御するという発想は、人の充足感をつくるという発想へ。さらに安心できる暮らしに貢献する事業に向けて、海外への進出や新商品の投入など、様々な施策展開を積極的に進めていきます。

§1-5  技術×アズビル=未来

アズビルは他社にない要素技術を持っています。技術開発部門としては、そこに付加価値を加え、制御技術とネットワークを結び付けて、社会の役に立てるようなソリューションを社内外に提供することが大切です。時には世の中にないソリューションまで創りだすことも。

アズビル一社では網羅できない部分が出ますので、社外の技術をうまく活用して、技術開発を効率的に進めていく、そのための仲間づくりをしていくということが重要です。アズビルでは海外大学との共同研究をはじめ、世界の技術者と開発を進められるように日米欧に拠点を配して社会に貢献する、世界最先端の製品・技術の開発を行っています。

また毎年、約100億円の研究開発費用を投じ、新しいテーマにも果敢に挑戦するなど、これからも積極的な研究開発姿勢で取り組んでいきます。

§1-6  Global×アズビル=成長

オートメーションの技術は世界中のお客さまから求められています。アズビルは、その国、その市場、そして、さまざまな分野で、刻々と変化するニーズの一歩先を見据え、今、そして未来に通じるソリューションを提供します。

オートメーションは分野を超えてお客様の課題解決に貢献できる横断的技術です。アズビルは、IoT技術により、各分野で活躍しているオートメーション技術を世界規模でつなぎ、グローバルソリューションを追求します。

アズビルにしかできないソリューションでお客さまへ価値を提供し続け、無限に広がる世界市場へその活躍の場を広げます。

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