各種制御デバイスの情報連携をプログラムレスで実現する通信ゲートウェイを機能強化 - 工業炉用バーナ装置のIoT化を支援 -
2020年10月19日
アズビル株式会社
アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:山本清博)は、製造装置に組み込まれる各種計測制御デバイスの情報連携を通信プログラムレスで実現し、スマートファクトリーの実現および装置のIoT化に貢献する計装ネットワークモジュール スマート・デバイス・ゲートウェイ*1 形 NX-SVGの機能強化バージョンを12月10日から販売開始します。
形 NX-SVG
「IoTを活用した生産合理化による企業の競争力強化」ニーズを背景とし、エンドユーザでは、装置メーカーに対する装置IoT実装要求が高まっています。IoT活用による生産合理化の実現は、「計測」→「データ収集」→「データ可視化・蓄積」→「データ活用」→「プロセス改善」というステップを踏みますが、「データ収集」ステップでIoT化が進まないケースが約50%*2と半数を占めています。
この課題に対し、装置メーカーは、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)にてデータ収集対象となる各社の温度調節計やインバータ等の機器に合わせた通信プログラムを開発し、装置内機器のデータをPLCに集約、可視化等に対応していました。しかし、この通信プログラムの開発工数が膨大であること、開発スキルを持った人材が不足していることなどから、「データ収集」が進まず、これがIoT化推進の課題の要因となっていました。当社は、この「データ収集」が進まない、という課題を解決することを目的として、「開発工数を大幅に削減できるマルチベンダーIoTゲートウェイ」というコンセプトで形 NX-SVGを開発し、2018年9月に販売開始しました。
形 AUR455
今回の機能強化バージョンでは、当社製のバーナコントローラ 形 AUR355/形 AUR455へも対応しました。バーナコントローラは、工業炉等に使用される工業用バーナの着火と消火を安全確実に行うための燃焼安全コントローラです。近年の工業炉IoT化要求から、特にバーナコントローラ 形 AUR455には、工業用バーナの性能劣化予測等に有効な着火遅れ時間や残火時間、断火等の発生前後のフレーム電圧情報などのバーナ診断情報が格納されています。今回の通信接続対応により、バーナ診断情報をPLCで容易に取り扱うことが可能となり、また、バーナ劣化予測診断なども実現することができます。
なお、形NX-SVG機能強化バージョンは、2020年10月21日からグランキューブ大阪で開催される計測展2020 OSAKAの当社ブースにて先行展示します。
azbilグループでは、「人を中心としたオートメーション」のグループ理念の下、持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献と持続的な成長を目指し、今後も生産現場の課題やお客さまのニーズに対応した製品を提供してまいります。
*1 各種制御デバイス間の情報連携をプログラムレスで実現し、開発作業をスマート化にすることができる通信ゲートウェイのこと。
*2 経済産業省2019年度版ものづくり白書より
※ イーサネットは、富士ゼロックス株式会社の商標です。
※ Modbus is a trademark and the property of Schneider Electric SE, its subsidiaries and affiliated companies.
*掲載されている情報は、発表日現在のものです。
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