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アズビルが解き明かす「エネルギー管理」 第9回

【ENEFORT™】
アズビルが解き明かす「エネルギー管理」 第9回

結果を評価し、さらなる改善へ

ムダ削減の取組みは、まさに「Plan-Do-Check-Action」。具体策を計画・実行したら、結果(省エネ効果)をしっかりと測定・評価することが重要で、それを受けて新たな対策・改善に取組むことになります。
第9回では、測定・評価のポイントについて解説します。

※ENEFORT(energy&comfort)は、お客様にエネルギーと安心・快適につながる情報をお届けするWebページです。
※ENEFORTはアズビル株式会社の商標です。

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目標をクリアできたか年4回評価する

省エネの現状把握は、行政への報告に合わせ、年1回にとどまるケースが見受けられます。
しかしながら、第3回で解説したように、より的確に状況を把握し、改善へと導いていくためには、季節変動も考えた年4回の評価が望まれます。これにより季節ごとの課題も見出せます。さらに、評価結果はエネルギー推進会議で共有しましょう。また、評価は「建物全体の評価」と「対策ごとの評価」を行います。

建物全体の評価

結果として表れた数値が取組みの成果と言えますが、予想に反した数値になることもあります。評価にあたっては、気温や社会情勢などの外部要因のほか、運用内容や入居率などの内部要因を踏まえて考えることが必要です。

対策ごとの評価

個別に評価することで是正点や今後のさらなる改善点が見出せます。消費エネルギーの変化だけではなく、計画通りに運転時間や設定などの運用ができたか確認することが重要です。評価を外部の専門機関に依頼することも可能です。

クリアできなかったら是正策、クリアできたらさらなる改善策を探る

期待効果が得られなかった場合には必ず原因があるので、一つ一つ詳細に検証します。その上で、現状の計画の不足箇所や強化すべき内容を盛り込んだ是正策を打ち出します。また、目標をクリアできている場合は、室内環境を損なわないことを確認しながら、さらなる省エネ策を検討します。

年1回、目標を見直す

エネルギー消費原単位を5年平均で1%削減できるように、翌年の目標を見直しましょう。また、エネルギー消費原単位の分母は、エネルギー使用量と密接な関係を持つ値(生産数量、売上高、入場者数、入居率等)を設定しますが、事業の現状を反映した分母になっているか、継続的な確認が必要です。目標をクリアしている・していないに関わらず、原単位分母が妥当かどうかも、必ず検証しましょう。

PDCAサイクルでエネルギー管理をレベルアップ

省エネ目標に対する「年4回の検証・評価」とともに、「エネルギー消費原単位分母」「管理標準」「エネルギーフロー図・計量計画」を毎年見直しながら、さらなる対策余地の検証と新たな目標の再設定を継続していく——こうした不断の取り組みが何より結果につながってきます。エネルギー管理に終わりはありません。エネルギー管理者、消費者全員が一体となり、目標達成へ向け、計画・実行・評価・改善のPDCAサイクルを回し続けていきましょう。


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◆【ENEFORT™】アズビルが解き明かす「エネルギー管理」シリーズ◆
第1回 エネルギー管理の必要性
第2回 エネルギー管理で行うべきこと。エネルギー管理標準を定める
第3回 エネルギー管理は組織で取組む
第4回 エネルギーの消費状況を把握する
第5回 エネルギー消費の管理目標を設定する
第6回 省エネ法に基づいて報告する
第7回 省エネに向けて現状のムダな運用を見つける
第8回 省エネ対策を計画し実施する
第9回 結果を評価し、さらなる改善へ

おすすめリンク集

経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト