センサ・スイッチ総合カタログ Vol.2

アズビル株式会社のセンサ・スイッチ総合カタログです。


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接点接触抵抗・接点接触力の特性接点切替り時間振動・衝撃力・ストローク・接点接触力の特性3.33.43.53.2 接点の接触抵抗は、接点接触力により変化します。下図の通り、接点接触力が大きくなると接触抵抗は安定(小さく)します。逆に接触力が小さくなると不安定(大きく)になります。 リミットスイッチは、スナップアクション機構を採用しているため、アクチュエータの操作速度とはほとんど無関係に接点の切替り時間(反転時間)が一定であると言われています。しかし、スナップアクション機構とはいえ、一般に操作速度が微速度のときは、接点反転時間が長くなる傾向にあり、接触不安定状態が発生し易くなります。したがって、リミットスイッチでは最小操作速度を規定して、接触不安定時間が長くなることによる接点の溶着の発生を防止しています。 リミットスイッチに強い振動・衝撃が加わる場合、接点の開離による誤動作や部品の摩耗による動作特性の変動を生じることがあります。なお、動作後の動きが少ない場合も振動や衝撃の影響を受けやすくなり、接点開離や溶着、開閉生成物による導通不良などの原因となります。このような時は、次のような対策を講じてください。●スイッチの取付け方向を変更する。●動作後の動き(O.T.)が小さい場合は、O.T.を規格値の1/3∼2/3までの範囲で十分に取り、接点接触圧力を大きくします。●アクチュエータの質量を可能な限り小さくします。構造にもよりますが一般的に、ローラレバー形よりもプランジャ形のほうが良い結果を得ることができます。 スイッチのアクチュエータに加える力とアクチュエータのストローク(変位)の関係、および接点接触力とアクチュエータのストロークの関係は、下図のようになります。 マイクロスイッチは、スナップアクション機構であるため、必ず動作と戻りの行程にズレを持つヒステリシス曲線になります。 接点接触力は、自由位置(F.P.)からストロークが大きくなるに従って減少し、動作位置(O.P.)では「0」となり、可動接点は常開接点(N.O.)側に反転して、すぐに接触力を発生します。さらにストロークが大きくなると、接触力は増加し、安定した接触が保たれるようになります。 上図からも分かるようにO.P.またはR.P.付近では、接点接触力が非常に小さな値となり、デッドブレーク(可動接点がN.C.、N.O.いずれの固定接点にも接触していない状態)が発生し易くなっています。 以上のことから、マイクロスイッチの使用に際しては、次の点に注意する必要があります。●デッドブレークによる導通不安定を避けるため、動作位置(O.P.)または戻りの位置(R.P.)付近でアクチュエータを止めないで、規格値以内で十分なストローク(O.T.、R.T.)をとってください。●振動や衝撃が大きい場合、接触不安定が起き易くなります。スイッチ取付け時に防震対策を施していただくとともに、規格値以内で十分なストローク(O.T.およびR.T.)を取ってください。●接触抵抗の増大、または不安定が問題となる微少負荷の開閉では、適切なアクチュエータの操作速度と規格値以内で十分なストローク(O.T.およびR.T.)を取ってください。●デッドブレークゾーンを通過する時間を短くするため、許容速度の範囲内で使用してください。接点切替り時間の測定回路D-135WEBサービス・・・WWW.COMPOCLUB.COM光電スイッチ計測・判別センサ近接スイッチリミットスイッチ安全用キースイッチマイクロスイッチマニュアルスイッチ接点強制開離機構形汎用形汎用リミットスイッチテクニカルガイド防爆形防爆スイッチテクニカルガイド


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