生産現場に発生するあらゆる課題を解決し、
アズビルクオリティを世に届ける。
自社製品の生産現場において、生産能力を向上させる方法を考え、実行することが生産技術部のミッションです。老朽化した設備を改修する。ソフトウェア環境を最適化する。不良品が出たら、再発しないようにライン改善をする。新製品ができれば、それを量産できる生産現場に作り変えていく。このように生産現場で起こるあらゆる課題に対し、ハード・ソフトの両面からの解決策を提案します。その手法はDX化であったり、自動化であったりと様々です。
例えば生産管理からある製品の納期を早めたいという相談があれば、製造効率を上げるための改善案をグループ内で話し合います。新しい機械を導入するのか、今ある設備の一部を改修するのか。その改善によって、どの部署にどんな影響が及ぶのかなど様々な要素を考慮した上で最善策を提案します。了承が得られれば企画・設計・開発・導入・運用まで一元的に実行します。生産技術としては導入して終わりではなく社内への展開も重要な業務です。手順や注意点が正しく浸透して初めて、生産現場は本来の能力を発揮するからです。
あらゆるプロセスにアンテナを張り、
起こりうるトラブルを察知する。
生産技術という仕事は往々にして、タイトなスケジュールになりがちです。そのため、最初の提案が非常に重要です。設備なりシステムなり、生産現場をひとつ改修すれば複数部署に良い影響も悪い影響も及びます。それが生産技術というものです。各部署が求める改修要件や起こりうる課題を把握して整理し、全方位Win-Winとなる策を企画するのです。ここを確実に抑えることがその後を乗り切るカギとなります。
膨大な製品知識も必要です。何十年と使われてきた古い設備を改修したい場合、その製品知識が無ければ状態を判断できません。となると改善提案も難しいでしょう。一方で、最新のシステムやツールを導入したい場合、ある程度完成された信頼できるものを選定しなければいけません。万が一、途中で使用停止にでもなれば生産すらできなくなってしまうからです。
大変なことばかりに見えますが、やりがいは明確です。私たちがあらゆる手段を駆使し課題を解決することで、安心して生産できる環境が出来上がるからです。目の前にいる仲間が自分の取り組みに喜んでくれるのは、また次も頑張る糧になります。
入社2年目、初めての成果物、初めての反響。
ゼロから作る苦労も面白さも沁みた。
入社2年目に自社の生産現場におけるDX化を担当しました。きっかけは、紙の書類でおこなわれていた薬品管理を改善したいという生産部門からの要望でした。そこで上司と共に提案したのがMicrosoft社のPower Platformです。
当時は、社内でPower Platformの本格導入実績がありませんでした。つまり私に改善要望が来ても、このツールを初めて扱う私はもちろん、社内の誰にもその対応の正解がわからないのです。0から情報をかき集め、何とか対応するほかありませんでした。正解が分からないまま提案に繋げるというプレッシャーはありましたが、期待も感じていましたし、上司のサポートもあり「なんとかなる」とポジティブに向き合えていたと思います。
無事導入は完了し、現在は運用段階に入っています。Power Platformを活用した別のライン改善も頼みたいと次の話も来ており、本件が評価をされていることを実感しています。入社直後で自分のスキルをどう発揮できるのか不安もあった時期でしたが、成果物を納められたことが一つの自信となった経験です。
学びたい。企画も制作もしたい。その全部、
アズビルなら叶えられるかもしれません。
生産技術にはあらゆる分野の知識が必要です。私は情報学専攻でしたから工学系についてまだまだ勉強しなければなりませんが、それは私にとって有難い環境です。なぜなら、どの分野の知識も情報学に活かすことができるからです。また、情報発信にも力を入れていきたいです。例えば課題とその解決策、応用方法など、生産技術で得たノウハウを私が社内に発信するのです。バラバラだった情報が誰かの目に留まることで繋がり、それが新製品開発に繋がるかもしれません。生産技術としての成果だけでなく、そんな化学反応を起こせる人にもなりたいです。
その先に思い描く夢もあります。アズビルは自社工場のスマートファクトリー化を目標に掲げています。データを活用し、機械と人間の得意分野を棲み分け、モノづくりに最適化した環境を整えること。今はまだ台頭期で、今後醸成されていくであろう新しい文化です。その仕組みを考えてみたいですし、作ってもみたいのです。企画にも制作にも携われたらどんなに楽しいだろうかと、少し欲張りかもしれませんが、夢は膨らむばかりです。
記事及び写真は取材時のものです。