S.K
Interview
提案力と人望と巻き込み力で
理想の現場を作り出す、
そんな現場代理人を目指して。
Interview
提案力と人望と巻き込み力で
理想の現場を作り出す、
そんな現場代理人を目指して。

プロジェクトエンジニア(施工管理)

S.K
ビルシステムカンパニー 東京本店 技術部6グループ
グローバルエンジニアリング学部 機械創造工学科 卒
2018年入社
私の仕事

空調・電気・セキュリティ。
どんな大規模物件も制御する
中央監視装置設置工事の施工管理。

私は現在、東京駅周辺のオフィスビルなどの新築・改修工事における設置工事の施工管理を担当し、現場代理人として、工事計画や現場管理をおこなっています。建設現場では、建設業者様(ゼネコン様)から発注を受けた設備会社様(サブコン様)が空調・電気・衛生設備の工事をおこないます。その設備を管理するのがアズビルの中央監視装置です。

中央監視装置とはビル全体の空調、電気、セキュリティなどを監視・管理できるものです。アズビルは、工事計画段階から関わっており、例えば、建物の省エネ機能を強化したいという要望があった場合は、社内の設計部署と共に実現に向けた具体策を提示します。計画に不足情報や不要工程があれば、質疑を通じてブラッシュアップしていきます。計画が決定したら製品を選定し、協力会社への依頼や、作業手順の立案などの準備に着手します。工事期間中は現場の品質・安全管理に努め、システムや機器の動作確認もおこないます。

空調・電気・セキュリティ。どんな大規模物件も制御する中央監視装置設置工事の施工管理。
仕事の大変なところ、面白いところ

培ってきた人脈が糧となる。
要望が溢れる現場から、解決策を見つけ出す。

工事計画段階に、各サブコン様の情報を取りまとめます。例えばある部屋に対して、当初の設計風量から風量を増やしたいという要望が設計者から空調サブコン様へあるとします。しかし既存の空調設備ではエアバランス1を保つことができない場合もあります。その様な場合、風量に余裕がある他の部屋からの配分やエアバランスを維持するための制御等を空調サブコン様と共に検討します。こうした検討を重ねることで、計画の細部に残る細かな要望まで実現させていくのです。
自社製品に限らず空調や電気の知識も要するため、入社後はすぐに回答できない場面も多く、そのもどかしさが成長意欲に繋がりました。現在も勉強中の身です。不明点があれば、各設備担当者様へ相談します。現場で複数案提示した上で納得して選択いただくために、他の現場でお世話になったサブコン様に助言をいただくこともあります。快く相談に乗っていただけるお陰で、自身の提案力も向上していると実感しています。この恩は、またご一緒した際に最適なご提案をする形でお返ししたいです。

1 室内の快適さを守るための、室内もしくは建物全体の空気の圧力のバランス

培ってきた人脈が糧となる。要望が溢れる現場から、解決策を見つけ出す。
思い出深い仕事の経験

用途に寄り添った提案で、
テナントごとの理想を現実にする。
そこに介在価値がある。

とある現場の新築工事を担当した際の出来事です。この現場は、店舗や小学校・ホテルなどが入居する大規模な現場でした。着工から竣工まで3年を超えるプロジェクトです。アズビルからは8名のプロジェクトエンジニアがチームで参加し、私は中央監視装置の制御先の1つであるホテル部分を担当しました。
施設の用途によって求められる仕様は異なり、適した制御を導入する必要があります。例えばホテルでは「お客様によっては季節の変わり目に暖房を使いたい方もいると思うので、いつでも滞りなく温水を供給できるようにしたい」という要望がありました。社内・社外様々な方の知見をお借りし、要望を叶える際に起こりうる課題を検証し、複数の選択肢から最適な案を提示し、最終案を絞り込んでいきました。提案内容によってはサブコン様の導入する機器等も変わってきます。場合によっては今まで実施してきた工事が無駄になってしまう業者様もいるかもしれません。設計者やサブコン様の意図を汲み、かつ無理な変更が発生しないように、最終的には現場全体が工期内に終えられるように、常に広い視野で考えなければならないと痛感した現場でした。

用途に寄り添った提案で、テナントごとの理想を現実にする。そこに介在価値がある。
私のこれからの目標

現場の空気を作り、最適な提案をする。
建物も建築現場も機能させるのがアズビル。

上記の現場で感銘を受けたのが、現場所長を務めたチームリーダーの動きです。発言一つひとつに影響力があり、「アズビル無しではこの現場は回らない」という雰囲気を作りあげていました。お陰で「困ったことはまずアズビルに相談してみよう」と、ゼネコン様・サブコン様が一目置いてくださり、私を含む全てのアズビルメンバーにとっても動きやすい環境でした。チームリーダーのように現場の空気を作り上げられる現場代理人になりたいという新たな目標ができました。

子どもの頃、家族で東京に遊びに行くたびに、スカイツリーが少しずつ完成に近づいていく様を見ていました。車の窓から見えなくなるまで眺めていたのを思い出します。大きな建物への憧れはこの頃からかでしょうか。いつか私にも、誰もが知る建物を現場所長として担当できる日が来るかもしれません。チームリーダーのような存在になるには、まだまだ多くの現場経験が必要です。貪欲に学び、現場での出会いも大切にし、いつか夢を現実にしたいと思います。

記事及び写真は取材時のものです。