E.A
Interview
思い描いた夢が現実になるまでのプロセスを、
世界中のあらゆる人と、あらゆる言語で紡ぐ。
Interview
思い描いた夢が現実になるまでのプロセスを、
世界中のあらゆる人と、あらゆる言語で紡ぐ。

システムエンジニア

E.A
アドバンスオートメーションカンパニー 
エンジニアリング本部 PAソリューション部2グループ
工学研究科 総合工学専攻 修了
2022年入社
私の仕事

課題抽出から提案、そして稼働まで。
システムエンジニアの枠を超えて伴走する。

私は石油・化学プラント、LNG船などの商船を扱う船舶のお客様を対象に、お客様に納入するDCS(監視制御システム)の設計をおこなっています。DCSとは、船やプラント全体から機器の状態や通信状況などの情報を集め、モニタリングと制御をおこなうシステムのことです。お客様から受注した新規システムの設計と、既存システムの改修と更新をおこなっています。現在のメイン業務は新規システムの設計ですが、コストや納期を含む納品までの全工程を管理するプロジェクトマネジメントも任されています。

例えば、お客様からお問い合わせをいただいた場合、まずは詳細をヒアリングします。システムの改修であれば「表示画面のグラフィックを修正したい」「操作内容ごとにユーザーを制限したい」などのご要望に対し、どのような仕様・設計で実現できるかを回答します。セールスエンジニアと共に見積もりを作成し、受注となればシステムの設計開発に着手します。制御装置の生産・出荷を確認し、現地での設置作業に取り掛かります。最終の立ち会い検査で問題なく稼働することが確認できればミッション完了です。

課題抽出から提案、そして稼働まで。システムエンジニアの枠を超えて伴走する。
仕事の大変なところ、面白いところ

思わぬアクシデントこそ成長のチャンス。
やり抜けば自分の自信になる。

入社後の1年間でドバイ、シンガポールへの出張を経験しました。日本語・英語・アラビア語の3ヶ国語を駆使し、あらゆる国の方と仕事をする日々はとても刺激的です。
しかしながら、予想外の出来事も多くあります。船の定期点検は停泊中に作業を行いますが、出発後に不具合が判明した場合、次の停泊所に行き再点検しなければなりません。時間がかかれば2週間の予定だった出張が1ヶ月に延長になることもあります。船の監視制御システム更新のために先輩とシンガポール出張に向かった時には、先輩に他の緊急対応が入り、私だけで完遂させることに。更新作業や通信状態の点検に、現場作業員の方への説明。全て1人です。戸惑いつつも日本にいる先輩が電話越しでフォローしてくださり、無事納めることができました。急展開でしたが、この時の「何とかやり抜いた」という経験が私に自信を与えたことは間違いありません。今後も様々な国で、様々な予想外に遭遇するかもしれませんが、一つひとつ乗り越えて、臨機応変な対応力を培っていきたいです。

思わぬアクシデントこそ成長のチャンス。やり抜けば自分の自信になる。
思い出深い仕事の経験

誰も見たことがない世界初の技術をカタチにする。
その瞬間を目の当たりにした。

環境にやさしい船を開発する、株式会社 商船三井が推進するウインドチャレンジャープロジェクトに参加しています。開発しているのは、大型商船の運航に風力エネルギーを補助的な推進力として利用し、環境負荷を低減することを目指した硬翼帆(こうよくほ)です。世界初となるプロジェクトに、アズビルはプロジェクトの中核技術である硬翼帆の伸縮・旋回の制御面から参画しています。アズビルのDCSが船舶の運航に必要なあらゆるシステムを一括管理し、24時間のモニタリングと制御を可能にしています。誤作動を減少させ、安全運航を実現させるためには欠かせないものです。

私は、ウインドチャレンジャープロジェクトの1隻目の開発から参画しました。風向や風力などの制御にあたりどのような条件が必要かをヒアリングし、お客様と共に仕様を詰めていきました。世界初の技術を支えるその核の部分に関われていることを嬉しく思うと同時に、チームの仲間や上司から少しでも多くのことを吸収する機会にしたいです。

誰も見たことがない世界初の技術をカタチにする。その瞬間を目の当たりにした。
私のこれからの目標

希望が叶うとは、つまり期待を背負っているということ。
成果に繋げるためにやり切るのみ。

入社時の面接で「システムエンジニアとしてだけではなく、プロジェクトマネジメントにも挑戦したい」という意向を伝えていました。実際に1年目から、プロジェクトマネジメントとして携わる案件を任せていただいています。
この業務の魅力は、大規模な案件の全てに関われることです。最初はお客様の口から語られる夢や願望だったものが、プロセスを経るごとにどんどん現実的になっていく。最後は巨大な船や広大なプラントが描いたイメージ通りに稼働する。そのさまを最初から最後まで見届けられるのが、何よりの醍醐味です。
こうして前向きに取り組めているのも、いつも迷った時にフォローしてくれる上司のおかげです。期待に応えるために、現在はPMP1の取得に向けて勉強もしています。もちろんエンジニアとしてシステムを組み立てていくプロセスも好きですが、将来的にはプロジェクトマネジメントの方に重きを置きたいと考えています。そのためにも、今からコツコツと実績を積んでいきます。

1 PMP…Project Management Professionalの略。プロジェクトマネジメントの専門家であることを証明する国際資格。

記事及び写真は取材時のものです。