Harmonas-DEO(英文サイトへリンク)
大成産業ガス株式会社
製品・サービス両面で日本品質の信頼性を提供、長きにわたるパートナー関係が安心と継続的成長を支える
韓国の産業用ガス領域において長きにわたり代表的なメーカーとして知られる大成産業ガス。製造業をはじめとする顧客に24時間365日の体制で産業用ガスを供給する同社にとって、それらの産業用ガスを生産する現場を支える計測制御機器・システムの選択は重要なカギとなります。製品・サービス面で常に日本品質の高度な信頼性を提供するパートナーを、会社設立以来一貫して採用してきたことが、同社の今日までの事業の成長を支えてきたといえます。
工場・プラント分野 電力・ガス メンテナンスサポート 運転監視・制御システム&ソフトウェア 圧力計(圧力センサ)/差圧計(差圧センサ) コントロールバルブ(調節弁)/操作端
技術面、価格面双方での高評価が長年にわたる製品採用の理由
韓国の産業を支えるエネルギー供給企業として1947年に設立された大成産業株式会社。以来、大成産業ガス株式会社を中心とする大成は、エネルギー領域はもちろん、産業用ガスや機械、建設および流通など幅広い分野へと事業を拡大してきました。
大成内で酸素や窒素、アルゴンといった産業用ガスの生産・販売を担うのが大成産業ガスです。今日、同社の顧客は製造業をはじめ、医療、食品の分野にも拡大。韓国の産業用ガス領域における生産能力No.1の地位を獲得しています。
「この分野では後発の当社が、韓国内に早くから進出しているグローバル企業を抑えて生産能力No.1に躍進できたのは、液体のみを生産するバルク、液体を生産してパイプラインでお客さまに供給するトネージ、スペシャルティガス、お客さまのサイト内で生産するプラントなど四つの営業部門の目覚ましい活躍とともに、我々のビジネスを様々な側面から支えてくれているパートナー各社の尽力のたまものであると捉えています」(HAN氏)
中でも計測器や発信器、調節弁といった機器や監視制御システムの提供により大成産業ガスの生産活動を支援してきたアズビル株式会社は、同社にとって特に重要なパートナーの一社となっています。同社がアズビル製品を初めて採用したのは1979年のこと。今日では、同社が展開する13の工場、40余りのプラントのほとんどでアズビルの製品が活用されています。
「製品の品質が高く、操作しやすいという技術的側面と、価格競争力に優れているという側面の双方での満足度が非常に高いというのが、我々がアズビルの製品を積極的に採用し続けてきた最大の理由です」(LEE氏)
20~30年にも及ぶ長期スパンでプラントの安定操業を支える
ウルサン工場で生産された産業用ガスは、パイプライン経由で顧客である各社の石油化学プラントに供給されるほか、超低温の液化にしてタンクローリーに充填(じゅうてん)し、お客さまに提供される。
同社ウルサン工場でも、アズビル製品を活用しています。ウルサン市は韓国最大の石油コンビナートが広がる工業都市で、同工場では近隣の石油化学プラントに酸素、窒素、アルゴンといった産業用ガスを、パイプライン経由、またはタンクローリーを使った運搬によって供給しています。2008年に設置された第1プラント、2012年に新設された第2プラントの両プラントでアズビルの監視・制御システムHarmonas-DEO™をDCS※1として導入。周辺の計測器、調節弁などにもアズビルの製品を広く採用しています。
「アズビルの製品の信頼性は高く、当プラントの24時間365日の連続操業を支えています。特に産業用ガスを生成するための空気分離のプロセスには、低温バルブなど超低温に耐えられる機器が不可欠であり、その要件にも応え得る高度な耐久性を備えていることはアズビルの製品ならではの特長だといえます」(SEO氏)
「当社の他工場での例を見ても、プラントの機器、設備については20~30年にわたって使い続けるケースが多く、最小限のメンテナンスで長期間の使用に耐える堅ろう性を備えていることも製品選定の重要なポイントです。耐久性にも優れたアズビルの製品は、現場に大きな安心感を提供しています」(CHOI氏)
また、エンジニアリングやメンテナンスサービスなどにかかわるアズビルの人的な技術力、サポート力も、同工場の安定操業に多大に貢献しているといいます。
「各種計測器や監視制御システムについて、現場で緊急にサポートが必要になった際にも即座に駆け付けるなど、アズビルは常に顧客視点に立ってスピーディーに対応してくれます。そうした機会を通して、高度な技術的ノウハウを我々の現場に伝え、担当者のスキルアップを支援してくれる点でも大いに感謝しています」(KIM氏)
近年同社では、20~30年にわたって操業を続けてきたプラントの現場機器、設備の老朽化に伴うリニューアルを順次進めています。
「リニューアルを進める上での重要なテーマが、さらなる自動化や信頼性強化といった付加価値の追求です。アズビルが提供する最新の製品を導入していき、目的を達成していきたいと考えています」(SEO氏)
ガスの生産にかかわる空気分離プロセスに利用されている差圧・圧力発信器 AT9000 Advanced Transmitter SuperAce™。
空気分離プロセスを支える低温バルブ トップガイド形単座調節弁 HTS。マイナス190℃の液化酸素のコントロールを行う設備には超低温に耐えられる高度な耐久性が求められる。超低温の液体を扱っているため配管にも霜が付着している。
海外市場へのビジネス展開を推進するパートナーとして期待
中央監視室に設置されたHarmonas-DEOの監視・制御端末。第1、第2という二つのプラントについて常時3人という最少人員で監視を実現している。
同社ウルサン工場でも、アズビル製品を活用しています。ウルサン市は韓国最大の石油コンビナートが広がる工業都市で、同工場では近隣の石油化学プラントに酸素、窒素、アルゴンといった産業用ガスを、パイプライン経由、またはタンクローリーを使った運搬によって供給しています。2008年に設置された第1プラント、2012年に新設された第2プラントの両プラントでアズビルの監視・制御システムHarmonas-DEO™をDCS※1として導入。周辺の計測器、調節弁などにもアズビルの製品を広く採用しています。
「アズビルの製品の信頼性は高く、当プラントの24時間365日の連続操業を支えています。特に産業用ガスを生成するための空気分離のプロセスには、低温バルブなど超低温に耐えられる機器が不可欠であり、その要件にも応え得る高度な耐久性を備えていることはアズビルの製品ならではの特長だといえます」(SEO氏)
一方、韓国の国内市場は既に飽和状態を迎えており、さらなるビジネスの成長を念頭に、4~5年前から海外市場での事業展開にも積極的に取り組んでいます。
「その一環として、中国に2カ所の工場を設置して稼働を開始しているほか、東南アジアのインドネシア、カザフスタンやウズベキスタンといった中央アジア、中東の国々にもガスプラント・設備の輸出を始めました。アジアNo.1の産業用ガス供給企業になることを中期的な目標に据えています」(LEE氏)
大成産業ガスでは、海外市場への展開においても大成産業ガスとパートナー各社とのネットワーク力が大きな効果を上げていくものと捉えており、アズビルに対する期待もますます高まっています。
「今後、アズビルとはグローバル市場でさらに強固な協業関係を築き上げていきたいと考えています。激しい競争が繰り広げられるグローバル市場で、当社が求める品質やコスト、納期などに関する要求は、厳しさを増すと思いますが、これまで35年もの長い間当社の成長を支えてきたアズビルなら、我々の期待に必ず応えてくれるものと確信しています」(HAN氏)
用語解説
※1 DCS(Distributed Control System)
分散制御システム。プラント・工場の製造プロセスや生産設備などを監視・制御するための専用システム。構成する各機器がネットワーク上で機能を分散して持つことで、負荷の分散化が図れ、安全でメンテナンス性に優れている。
お客さま紹介
購買本部
購買部
部長
Sun-Wook HAN 氏
購買本部
技術購買チーム
次長
Sun-Woo LEE 氏
ウルサン工場
工場長
生産安全管理部
部長
Hee-Chan SEO 氏
ウルサン工場
生産安全管理部
課長
Seok-Jin KIM 氏
エンジニアリング本部
エンジニアリング部
課長
Myung-Shik CHOI 氏
大成産業ガス株式会社
大成産業ガス株式会社
- 所在地/12F, D-CUBE, 662 kyunginro, Guro-gu, Seoul, Korea
- 設立/1979年2月
- 代表理事/Hyoung-Tae KIM氏、Sin-Han KIM氏
この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2014 Vol.6(2014年12月発行)に掲載されたものです。