- 病院におけるパンデミック対応空調システム
アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー 石原 正也
アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー 作山 恭一郎
感染症パンデミック発生時の感染症患者の受入れ要請と空気感染対策に応える解決策として、空調設備のパンデミックモード切替えによって一般病室を臨時の感染症病室に用途変更する手法を紹介する。また、空気感染対策で重要な役割を担う空調設備の風量・室圧制御システムを構築する際の注意点と、アズビルが開発・製造しているベンチュリー型風量制御バルブの特長について述べる。
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- Withコロナ時代にも「安全と安心」を提供する小口径型(150A)定風量ベンチュリーバルブの開発
アズビル株式会社 バルブ商品開発部 本間 康正
アズビル株式会社 バルブ商品開発部 神出 智之
アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー 井坂 威人
風量・室圧制御用ベンチュリーバルブ(Infilex™ VNシリーズ)は、研究施設や病院における安全性・快適性の向上に直接寄与する製品として市場で高い評価を得ている。現行製品の最小口径は200Aであり、さらなる小型化・小風量化に対してのニーズは存在するが、設計上の技術的難易度が高く、長い間製品化されなかった。今般、口径150Aの製品開発に際し、素材の見直しによる軽量化や摺動部分の設計最適化などを通して、現行製品と同等の風量精度と圧力独立性を達成したのでここに報告する。
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- 全館空調システム きくばり™のウイルスや細菌への有効性
アズビル株式会社 ホームコンフォート本部 石川 尚弘
アズビル株式会社 ホームコンフォート本部 井口 俊丸
アズビル株式会社 ホームコンフォート本部 田村 敦
ウイルスの感染経路は、飛沫感染、接触感染、空気感染の3つである。このうち感染者が咳やくしゃみをすることで発生する粒径5μm未満の飛沫核が長時間浮遊し、室内または空調を介して移流し非感染者の呼吸器に到達するのを空気感染という。この空気感染を防止するための全館空調システム「きくばり」に搭載されている電子式エアクリーナのウイルスや細菌を含んだエアロゾルの除去の検証を行った。検証の結果、ウイルスの粒径での集じん能力から、電子式エアクリーナはウイルスや細菌にも有効であると考えられる。また、全館空調システム「きくばり」に搭載されている熱交換型換気装置により居住空間は「換気が悪い密閉空間」にはならないことが確認された。
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- 安全・安心なサービスを提供するアズビルのクラウド運用基盤
アズビル株式会社 クラウド運用センター 野間 節
アズビル株式会社 クラウド運用センター 鈴木 唯一
アズビル株式会社 IT開発本部 岸 勝
アズビル株式会社 商品サイバーセキュリティ審査室 関 英信
クラウドを活用したSaaS(Software as a Service)としての価値提供が増えているが、サイバーセキュリティのリスクは日々増大しており、常に変化する。リスクに応じたセキュリティ対策、そして、運用上のセキュリティ対策が必須となる。しかし、セキュリティを十分考慮したクラウドサービスを個別に構築するのは容易ではない。そこで、セキュリティ対策が整備され常にアップデートされるクラウドサービス開発・実行の共通基盤を構築した。また、運用面でのセキュリティを確保するためにクラウド運用の専門組織を設置し、ITサービスマネジメントフレームワークの活用や情報セキュリティマネジメントシステム認証取得により、常に運用上のセキュリティ向上にも努めている。さらに、商品開発プロセス全般でのセキュリティ確保、実施状況審査のための専門組織も設置した。これらクラウド運用基盤整備の取組みにより、アズビルの安全・安心なサービスが提供できており、さらに強化を続けている。
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- ニューノーマルな働き方や業務の変革を支援する 現場でつくる作業記録サービス
アズビル株式会社 ITソリューション推進部 鈴木 丈樹
アズビル株式会社 IT開発本部 岸 勝
アズビル株式会社 IT開発本部 奥山 剛
アズビル株式会社 IT開発本部 尾形 知美
アズビルのクラウドによるソフトウェアアプリケーションサービスとして2020年7月に現場でつくる作業記録サービス(以下、本サービス)をリリースした。これは紙に手書きしていた記録業務をデジタルに置き換えるサービスである。様々な現場では人とモノが一緒に働いており、現場で起きていることを正しく把握するには「人とモノ」両方の情報が必要である。しかし、IoT化が進むモノと比べて、人の情報のデジタル化は遅れており、その情報を活用することが困難であった。本サービスはITスキルを問わず、作業を容易に編集・管理し、継続的な業務改善を支援するものであり、人の作業データを簡単にデジタル化し、他のコンピュータシステムデータやIoT機器データなどと組み合わせて扱えるようにするものである。本サービスはクラウドサービスとして迅速かつ継続的に新しい価値をお客さまに提供することを目指しており、本稿では、その開発コンセプトと技術要素、特長と機能および適用業務、そしてコロナ禍以降の新しい働き方への適用の可能性について報告する。
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- バルブ診断精度向上への取り組みとクラウドサービス提供による新たな業務効率化の実現
アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 山﨑 史明
アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 籠浦 守
アズビル株式会社 AI ソリューション推進部 平尾 耕一郎
プロセス産業のデジタル化が進んでいるなかで、生産設備の重要な機器であるバルブの状態を把握する技術が発展してきている。アズビルでは、バルブが発端となるトラブルを未然に防止するためにバルブ解析診断サービスを提供している。さらに、顧客のバルブ診断に費やす業務負荷の低減を実現するDx Valve Cloud Serviceの提供も開始した。Dx Valve Cloud Serviceを用いて、生産設備の安全性向上・保安力の強化に貢献する。
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