azbil Technical Review 一覧
- 巻頭言: 今世紀の課題とエンジニアの成長 (PDF/320KB)
守友技術士事務所
日本工業大学理事
山武 技術コンサルタント 守友 貞雄 - ライフサイエンスを担うDNAチップの開発 (PDF/3,683KB)
2006-12 堀口 康子、黒岩 孝朗、小原 太輔、石川 尚弘、秋山 淳、五所尾 康博
多様な生物種のゲノムが解読され,遺伝子の機能探索が盛んに行われる中でDNAチップは生体分子のセンシングデバイスとして必要不可欠なツールになっている。現在市販されているDNAチップは,各生物種の全遺伝子機能の網羅的定量/定性解析を目的としたものであり,利用には専用装置と特殊試薬を用いた煩雑な作業を要する。本稿では,専用装置や特殊試薬を用いずに簡便な操作で目的遺伝子を検出できる業界初の応用研究向けカスタムDNAチップ「gemkey™」の開発について報告する。 - 30mm幅エッジセンサの開発 (PDF/2,888KB)
2006-12 岡山 喜彦、越 俊樹、加納 史郎
2004年8月号のセーブメーションレビューでコンデンサや電池のフィルム巻き取り機の蛇行制御に使う7mm幅のエッジセンサを紹介した。今回大型のFPD(液晶、PDP、EL)ガラス基板の非接触位置決め用に測定幅を広げた30mm幅のエッジセンサを開発した。本センサはレーザ投光器と多画素のリニアイメージセンサを使った受光器を500mmも離した状態で位置検出し、さらにガラス基板の3箇所に設置した投受光器から20mも離れたところで、X、Y、θの計算をして出力しなければならない。今回これらの実現方法と新しい技術について説明する。 - 球状SAWガスセンサの開発 (PDF/3,054KB)
2006-12 吹浦 健
ガス濃度を高感度・ワイドレンジかつ高速に計測する球状SAWガスセンサを開発した。今日における環境問題の関心が深まる中、安全・安心を提供できるガスセンサの実用化を目指している。本稿では全く新しい技術である球状SAWガスセンサについて報告する。 - 構造物の健全性評価のための多点同期地震加速度計測システムの研究 (PDF/4,809KB)
2006-12 古川 洋之、大浦 肇、田久保 光
大規模地震発生時の構造物被害の事前対策として,中小規模地震の際の同期が取れた複数ポイントの加速度計測データを用い対象構造物の健全性の評価を行なうことを目的とした研究会に参画している。今回,実フィールドでの実地震計測を目的とした計測システムのプロトタイプを開発し,2005年3月より仙台市内の高層住宅で計測を実施している。その結果2005年8月16日の宮城県沖地震を始め複数の実地震の加速度計測に成功し,構造物の健全性の評価として活用可能な高精度な地震計測を実現したので結果を報告する。 - 産業応用分野に求められるテキストマイニング技術と適用事例
-実務を意識した定性情報のクラスタリングと可視化技術- (PDF/7,060KB)
2006-12 村上 英治、木幡 真望
身近に存在する文書から有用な知識や情報を獲得するための技術として新しい文書クラスタリング手法を提案し、文書解析ツールとして開発したので報告する。提案手法は複数文書から単語-文書行列を生成し、これを単語と文書の2組の集合から成る2部グラフとして扱い、グラフ理論でしばしば利用される2部グラフの分解アルゴリズム(Dulmage-Mendelsohn(DM)分解法)を適用し、単語と文書の2部グラフに対して、グラフを縮約しながら繰り返し適用することで、文書集合の階層的なクラスタリングを実現する。提案手法を適用した文書解析ツールは文書クラスタリングにより大量文書の情報を集約および要約を行い、可視化情報と要約文を生成することを特徴とする。 - 次世代流体計測技術TIDASの開発 (PDF/5,824KB)
2006-12 山本 友繁、山崎 吉夫、森川 誠
我々は,ファラデーの誘導法則に現れる2種類の誘導起電力のうち,従来の電磁流量計においては誤差要因として排除されてきた磁場の時間変化によって発生する誘導起電力を積極的に利用する新技術TIDASを考案し,様々な可能性を持つ次世代の流体計測技術として提案している。今回,一般的な電磁流量計の理論をTIDASの範囲まで拡張するとともに,この技術を低導電率流体,非満水状態の流体,気泡混入流体の流量計測に適用し,良好な結果を得ることができた。その結果と今後の可能性について報告する。 - savic-netFX Webビル監視装置の開発 (PDF/4,098KB)
2006-12 山本 博之
近年のWeb技術の発達にともない,ビルディングオートメーションシステムの監視装置は中央監視室で集中して監視する形態に加え,Web技術を利用し様々な場所で監視する運用も求められるようになってきた。一方Webアプリケーションで従来の監視装置と同等の機能を実現するためには,機能にあったWeb技術を選択し活用していくことが必要であった。本稿ではsavic-netFXで実現したリアルタイム監視機能,ユーザーインターフェース,印刷機能の仕組みを機能ごとに紹介する。 - 小型鏡面冷却式露点計FINEDEW™における鏡面結露状態の顕微鏡観測 (PDF/3,984KB)
2006-12 井端 一雅、金井 良之、増本 新吾、堀田 耕一郎
社会を取巻く環境が大きく急激に変化している現在において、新しい技術を考案するのと同時に、その技術の背後にある理論を研究・理解することが、継続的に魅力的な価値を創造し社会貢献していくために重要である。今回、開発中の小型鏡面冷却式露点計FINEDEW™において考案した新技術の背後にある理論の研究と考察を行ったので報告する。なお、本内容は、湿度・水分研究の国際学会であるISHM2006において論文発表を行なったものである。あわせてFINEDEW™の最新のプロトモデルについても紹介する。
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※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。