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azbil Technical Review 一覧

  1. 巻頭言: 地震防災と科学技術 (PDF/30KB)
    東北大学工学研究科教授
    災害制御研究センター 地震地域災害研究分野担当  源栄 正人
  2. 緊急地震速報受信システムの開発と地震センサSES60の活用の研究 (PDF/690KB)
    株式会社 山武  古川 洋之  大浦 肇  前田 智康
    地震の主要動(大きな揺れ)が到達する前に避難警報が出せる緊急地震速報の受信システムの開発を行い,山武の湘南工場と伊勢原工場※,藤沢テクノセンターへの導入が完了した。
    開発したシステムの説明,並びに緊急地震速報と山武製地震センサSES60との組合せによる新しい機能の研究を行ったので結果を報告する。
    ※伊勢原工場は、2019年6月をもって湘南工場に統合いたしました。
  3. 耐エロージョン性能を向上させたロータリ形調節弁の開発 (PDF/398KB)
    株式会社 山武 ビルシステムカンパニー  野間口 謙雄
    熱源まわり,オープン系などキャビテーションが発生しやすい環境では,従来キャビテーションエロージョンの発生しにくいグローブ弁が使用されてきたが,グローブ弁は高い操作力が必要となるなど,大型,高コストな製品となりやすい。一方ロータリ弁は,小型軽量で締め切り性能に優れた調節弁であるが,その構造上,グローブ弁と比べてキャビテーションエロージョンが発生しやすい。そこで今回,キャビテーションモデルによるCFD及び実流試験により,耐エロージョン性能に優れたロータリ形調節弁を開発したので報告する。
  4. savic-net FX 複数システム統合機能の開発 (PDF/171KB)
    株式会社 山武 ビルシステムカンパニー  山本 博之
    ビル監視システムでは状態変化や警報の発生を同時に複数のデバイスへ通知する必要があるため,UDPのブロードキャストメッセージを使用している。このため,システムの規模は各デバイスのUDPブロードキャストメッセージの受信処理性能に制限されていた。本稿ではsavic-net FX複数システム統合機能で実現した,受信処理性能に制限されることなくシステムを大規模化する技術を紹介する。
  5. WiSensor™工業用ワイヤレスセンサネットワークシステムの開発 (PDF/167KB)
    株式会社 山武  佐々木 宏  上田 邦良  田辺 樹  鄭 立
    株式会社 山武 アドバンスオートメーションカンパニー  野原 亮
    工業市場向けのワイヤレスデータ収集システムWiSensorを開発したので報告する。このシステムは,工業用センサの出力として一般に広く使われている4~20mA DC出力を無線でホストPCに伝え,データベースに蓄えるものである。免許が不要な無線を採用しているため,国内のどこでも使用することができる。ネットワーク構造にはメッシュネットワークを採用しているため,広範囲に散在するセンサのデータを容易に収集することが可能である。また,工業用センサの出力としてはパルス出力もあるが,これに対応した無線機の試作も行った。この試作機は電池により10年以上動作させることができる。
  6. 高圧水素流量調節弁向け球状SAW水素センサの開発 (PDF/501KB)
    株式会社 山武  佐藤 一太郎
    来る水素社会に向け,安全・安心の面から水素ガスセンサに対する関心が高まっている。そこで,漏洩検知機能付70MPa対応水素流量調節弁用として水素センサを開発した。このセンサの代表的性能は,(1)リーク検出範囲0.001(10ppm)~4%,(2)精度が読み値の25%,(3)応答速度1秒以下であり,調節弁のVOC規制対応シールの監視レベルから水素の爆発限界の下限まで計測できるという特徴を持つ。本稿では,センサの技術,専用回路の開発そして調節弁用としての応用について報告する。
  7. 中圧大容量ガスメーターCMPの開発 (PDF/423KB)
    株式会社 山武 アドバンスオートメーションカンパニー  大石 安治  藤田 俊宣
    中圧での課金で使用されるガスメーターは従来メカニカル式のルーツガスメーターが主流であった。このたび,マイクロフローセンサを用いることにより高精度で計量範囲が広く、ルーツメーターと比較してコンパクトで軽量な取引用ガスメーターを開発したので報告する。
  8. MEMS組立装置の開発 (PDF/390KB)
    株式会社 山武  原田 豊  樋口 数一  金原 圭司  小黒 直輝  別府 永志
    MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスを対象に自動組立装置の開発に取り組んでいる。品質や歩留まりを向上させる上で,MEMSに使用されている脆性部品の欠けや精密な位置合わせが課題になっている。これらに対して力制御や画像処理の技術を応用することで欠けのない部品ハンドリングと精密位置合わせを実現することができた。また製品の早期市場導入や安定供給のために,開発した装置の早期立ち上げが課題になっている。これに対して立ち上げ支援と教示支援の技術を開発し,立ち上げ期間の短縮や教示作業の容易化を実現することができた。以上の技術を実証するため,陽極接合工程を対象にMEMS組立装置を開発した。従来の装置と比較して良好な効果を確認することができた。本稿ではこれらの技術と実証装置について報告する。

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