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品質改革に向けてひたすらまい進、お客さまにさらなる満足を提供することを目指す

azbilグループが自社ビジネスの生命線の一つとして捉えているのが、提供する製品・サービスの「品質」です。グループ品質保証部を中核とした継続的な改革の実践により、お客さまの満足をさらに向上させるべく、努力してまいります。

新たな組織の立ち上げにより、グループ全体で品質改革を推進

「人を中心としたオートメーション」の探求を通じて、お客さまと社会の持続可能な発展への貢献を理念に事業を展開するazbilグループ。その事業活動を通じて果たすべき社会的責任として重要なものの一つに「品質」の確保があります。azbilグループの製品は建物や工場・プラントで重要な機能を担っており、もし故障すれば多大な影響が発生してしまう場合も想定されます。また、一度納入されると10年、20年といった長期にわたって使用されるため、製品や技術の高い信頼性が要求されます。azbilグループは製品の品質はもちろんのこと、納入後のメンテナンスまで含めて高い品質の確保を追求しています。アズビル株式会社では、古くからQCサークル活動*1に積極的に取り組むなど、品質について真摯(しんし)な取組みを続けてきました。1991年には藤沢テクノセンターがISO 9001認証を取得。同規格にのっとった品質マネジメントサイクルの実践を通じて取組みを強化しました。さらに2004年にはビルシステムカンパニー、アドバンスオートメーションカンパニーの各事業部門に置かれた品質保証部とは別に、ライフオートメーション事業、海外事業の拡大にも対応する全社横断での品質改革、品質の底上げを担う「品質保証推進本部」を設置しました。2009年以降、品質保証推進本部では各事業部門との連携の下、「工程内不良をゼロにする」ため、「人」「設備」「材料」「方法」「製造環境」を最適な状態で管理することで、製品のばらつきをなくす「工程内での品質の造り込み」へも焦点を当てた品質改善活動を推進してきました。その後、2012年に品質保証推進本部を廃止して、新たに「グループ品質保証部」を新設しました。この部署はアズビル本体だけでなくグループ全体における品質改革のけん引役としての使命を担い、品質方針および品質目標の決定に対する全体マネジメント、品質改革・改善活動および品質保証強化対策の企画・推進、品質保証体制の監査、品質に関する情報の水平展開、品質教育の企画・推進を行います。

事業部門やグループ各社の取組みを確認・評価、課題解決に向けた対策検討も支援

グループ品質保証部を中心として、2014年に「azbilグループ品質基本方針」に基づき、azbilグループが顧客に提供する商品の品質保証体制の構築、運用に関して取り組むべき基本事項を定め、適切な品質保証活動が行われることを目的とした「azbilグループ品質保証規程」を策定しました。この規程は、アズビル社内の各事業部門、グループ会社における品質保証活動の確認・評価を行う際の、いわば“バイブル”となっています。また、この規程の対象となる“商品”とは、アズビルがお客さまに提供する個々の製品だけではなく、製品やシステムの導入時に実施するエンジニアリングや運用開始後の保守サービスまで幅広く捉えて客先現場での作業の品質までとしています。

アズビル社内の各事業部門、グループ会社における日常の品質保証活動がこの品質保証規程に基づいて着実に行われるよう、品質担当経営を議長、グループ品質保証部を事務局とした定期的な二つの会議を開き、確認・評価しています。一つはアズビル内で開発、エンジニアリング、サービス、生産、品質保証の各部門が参加して毎月開催される全社品質会議。もう一つは、年2回のペースで国内グループ各社の品質保証部門が参加して行われるazbilグループ品質保証委員会です。各部門やグループ会社が掲げている計数的な品質目標の達成状況をチェックし、達成度が十分でなければ、活動内容をレビューして課題を抽出し、改善施策の練り直しを行っています。

azbilグループ品質基本方針

azbilグループ品質基本方針

グループ品質保証部の職務分掌

グループ品質保証部の職務分掌

効果的な取組みを情報共有、グループ内への水平展開を推進

注目すべき効果的な品質向上に関する取組み・情報があれば、それを共有するため、各部門やグループ会社への水平展開も実施しています。例えば、ある部門では過去のトラブル情報や設計時の品質の造り込みにかかわるノウハウなどが、組織内の様々な場所で分散管理されていて、知見として活用できていないことが課題でした。これに対し、情報やノウハウを一元管理し、設計段階で過去のトラブルなどを参照して設計に活かせる「設計知識データベース」を構築しました。

そのほかにも、グループ品質保証部は品質をテーマとしたグループ内の人材教育、製品・サービスの品質問題に起因する重大事故などにかかわるリスク管理、情報伝達、さらには対応体制の整備といったことに対する中心的な役割も担っています。

azbilグループ品質保証体系

azbilグループ品質保証体系

海外の販売現地法人での取組み

最近では、品質保証にかかわる取組みを、azbilグループの海外販売現地法人にも適用する動きも始まっています。既に中国・大連やタイの生産現地法人では以前から「工程内での品質の造り込み」を行っていますが、販売現地法人において事業の拡大に伴い他社製品を自ら導入する機会も増え、その品質評価や保証を行う体制が必要となってきました。そこで各販売現地法人には自社の品質保証活動レベルをazbilグループ品質保証規程に基づき、自己評価させ、その評価結果に応じた改善支援・教育を行うなど、品質向上の取組みを着実に進めてきています。

今後もazbilグループでは、従業員一人ひとりに品質にかかわる明確な意識を根付かせながら、品質向上への取組みそのものを企業文化として醸成していくことにより、「品質のアズビル」として、お客さまにさらなる満足を提供していきたいと考えています。

アズビルプロダクションタイランド株式会社の製造ライン。温度調節計、空調用コントローラなどの自動制御機器を製造している。

アズビルプロダクションタイランド株式会社の製造ライン。温度調節計、空調用コントローラなどの自動制御機器を製造している。

アズビルプロダクションタイランド株式会社の製造ライン。温度調節計、空調用コントローラなどの自動制御機器を製造している。

*1:QCサークル活動
商品やサービスの品質、安全などの向上を図るため、同じ職場内で行われる自主的活動の総称。

この記事は2016年06月に掲載されたものです。