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「人を中心とした」の理念に基づく社会貢献を実践

― 「奨学金の支給」「教育や啓発支援」「技術研究活動への助成」の三本柱に、SDGsに資する支援を加え、青少年の健全な育成と技術発展に貢献 ―

将来を担う青少年の健全な育成と新技術の創出への貢献を目的に設立されたアズビル山武財団。「人々を苦役から解放する」というアズビル創業者のDNAを後世へと継承し、人々の喜びや幸せの創造につながる助成、支援を通じた社会貢献を果たしています。その取組みが持つ意義は、まさにSDGsにおける持続可能な社会の実現に向けた考えとも通じるものです。

一般財団法人 アズビル山武財団 理事長 曽禰 寛純

一般財団法人
アズビル山武財団
理事長
曽禰 寛純

創業者の想いをDNAとして継承し「人を中心とした」社会貢献を目指す

一般財団法人 アズビル山武財団は、将来を担う青少年の健全な育成と新技術の創出に貢献していくことを目的に、2016年2月、アズビル株式会社創業110周年を記念して設立されました。アズビルの旧社名である「山武」を冠した財団名には、「人々を苦役から解放する」というアズビル創業者 山口武彦の想いを、DNAとして後世へとしっかりと継承していきたいという想いが込められています。アズビル山武財団では、1.「奨学金の支給事業」 2.「教育や啓発支援事業」 3.「技術研究活動への助成事業」を事業の三つの柱とし、これらを「あすなろフレンドシップ™」という支援プログラム名で展開。azbilグループの「人を中心としたオートメーションで、人々の安心、快適、達成感を実現するとともに、地球環境に貢献する」という理念の下、人々の喜びや幸せの創造につながる助成、支援を通じた「アズビルらしい」社会貢献を果たすべく、継続的に活動しています。

あすなろフレンドシップの三つの支援プログラム

あすなろフレンドシップの三つの支援プログラム
あすなろフレンドシップは、未来ある子どもの成長を願い、あすなろの木のように真っすぐに育つよう、
その想いを形にした三つの支援プログラムです。

「顔の見える」交流を通じて資金援助にとどまらない支援を実施

あすなろフレンドシップの三つの支援プログラムのうち、第1、第2の柱である「奨学金の支給事業」および「教育や啓発支援事業」は、azbilグループの研究開発拠点である藤沢テクノセンターがある神奈川県藤沢市で2017年から地域に寄り添った支援活動を行っており、第3の柱である「技術研究活動への助成事業」については、全国で展開しています。

「奨学金の支援事業」は、経済的な理由で進学が困難な市内在住の青少年に大学進学などの就学機会を提供するために、同市が実施している返済不要の給付型奨学金制度への参画です。同奨学金などの原資とするために創設された藤沢市教育応援基金の財源の一部に、アズビル山武財団の寄付金が充当されています。そのほか、経済的支援を必要とするひとり親家庭などの子どもの教育支援を目的に、藤沢市役所、社会福祉法人 藤沢市社会福祉協議会との三者協業により「あすなろフレンドシップ就学支援制度」を創設。中学・高校へ進学、または中学を卒業し就職する子どもを対象に支援金を支給しています。

「教育や啓発支援事業」は、社会福祉法人 みそのが藤沢市内で運営する児童養護施設「聖園(みその)子供の家」への支援です。こちらは施設への寄付に加えて、施設で暮らす子どもが18歳になって卒園する際の就学・就職支援金も提供。さらには、卒園後すぐに自立して生活していくことが困難な卒園者に対して、施設を通じ生活必需品の支援なども行っています。

また、コロナ禍を背景に学校の授業がリモートで実施されるケースが増える中、在宅学習を行うために必要な機器が不足しているということで、パソコンやタブレットの提供を行い、子どもたちの学習機会をつくるための環境整備もサポートしています。加えて、藤沢市内で寺子屋を開いたり、子どもたちと一緒に食事を作ったり遊んだりすることを通して、子どもの成長を支える活動を行っている学生ボランティア団体「My Own Place」への支援も行っています。同団体は、子どもの居場所をつくることを目的に、慶應義塾大学の学生が中心となって運営していますが、アズビル山武財団ではそうした若者たちの社会貢献も積極的にサポートしています。

「技術研究活動への助成事業」については、iPS細胞研究所の活動趣旨を理解し、日本の将来を支える科学技術の進歩・発展と研究者の支援をすることにより、青少年をはじめとする人々の安心・快適を含めた支援をするため、京都大学 iPS細胞研究所「iPS細胞研究基金」への寄付活動を財団設立当初から行ってきました。さらに2021年度からは、アズビル山武財団のWebサイト上で、研究助成の対象者を公募し、世の中の発展や社会問題の解消に資する研究に携わる研究者個人を資金援助する新たな取組みもスタートさせました。計測制御をはじめとする広範な技術領域、地域環境保全、SDGs貢献などの視点で、多面的な審査を行い、計10人の研究者を選定し、各研究者に対し2年間にわたり助成金を支給しています。

こういった支援においてアズビル山武財団が大切にしているのが、人と人との「顔の見える」交流です。例えば、子どもの日やクリスマスには聖園子供の家に財団の理事が出向いてケーキなどを届けたり、My Own Placeに対しても、学生たちがボランティア活動の中で直面する問題などについて相談に乗ったりしています。また、技術研究活動への助成事業においても、助成期間が終わった後、研究成果を地域の青少年に対して出前授業を行うなどの交流を想定しています。このように、顔が見える形で話を聞き、困りごとなどを相談できる環境をつくる取組みは、資金面の援助にとどまらず、精神面でも支えていこうとするアズビル山武財団の大きな特徴だといえます。

聖園子供の家の子どもたちから、アズビル山武財団に贈られた手紙や色紙。

聖園子供の家の子どもたちから、アズビル山武財団に贈られた手紙や色紙。

感染症拡大にまつわる就学の困難をSDGsの視点から積極的に支援

財団活動を支える立場であるアズビルでは、2019年に「azbilグループSDGs目標」を策定し、2030年度までを「行動の10年」と位置付け継続的に取組みを強化しています。それに呼応する形で、財団においても2020年から既に述べた三つの柱とは独立したSDGs財源を確保し、財団としての活動の幅も広げています。具体的な支援としては、2020年6月に新型コロナウイルス感染症拡大に対する義援金として、新型コロナウイルス感染症により影響を受けたひとり親世帯など、社会的に弱い立場にある家庭や学生に対する経済的支援に役立ててもらえるよう、神奈川県での活用を指定して中央共同募金会(赤い羽根共同募金)に寄付を行ったほか、教育機会を喪失した学生を支援する目的で国内遺児の教育支援事業などを行っている一般財団法人 あしなが育英会にも寄付をしました。

アズビル山武財団では、アズビルからの寄付を基に、人との交流を大切にして今後も継続して支援を行い、さらにその活動を進めていくために、体制・基盤づくりにも注力し、社会貢献活動を深化させていく予定です。azbilグループの動きに歩調を合わせて、アズビル山武財団でも、支援する地域や領域をさらに拡大し、SDGsの視点も交えながら、「人を中心とした」の理念に基づく社会貢献を果たしていきたいと考えています。

※あすなろフレンドシップは、一般財団法人 アズビル山武財団の商標です。

この記事は2022年06月に掲載されたものです。