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かかわりの深い湘南エリアで多彩なスポーツに協賛

― 「人」と「環境」をキーワードに、社員参加型の活動を推進 ―

azbilグループは、2006年に「人を中心としたオートメーション」というグループ理念を制定し、グループシンボル「azbil」を導入して以来、その認知向上に取り組んできました。その一環として、2007年からアズビルの主要事業所が点在する神奈川県の湘南エリアにおいて、地元のスポーツチームやスポーツイベントに協賛しています。協賛先とともにイベントの開催や地域に根差したボランティア活動などの様々な活動を通じて、地域活性化や環境保護に貢献するとともに、社員一人ひとりの積極的な参加を促進し、社員のモチベーション向上や社員間のコミュニケーションの活性化につなげています。

主要事業所のある湘南エリアのスポーツチーム・イベントに協賛

azbilグループは、アズビル株式会社(当時:株式会社 山武)が創業100周年を迎えた2006年10月に、「私たちは、『人を中心としたオートメーション』で、人々の『安心、快適、達成感』を実現するとともに、地球環境に貢献します」というグループ理念を制定し、新たなグループシンボル「azbil」を導入しました。以来、ブランドのより一層の浸透と認知向上に向け、お客さまや地域社会をはじめとするステークホルダーとのコミュニケーション活動を推進してきました。また、2019年には「azbilグループSDGs目標」を策定し、その目標の一つとして地域・社会への貢献を掲げ、持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献を目指しています。

湘南地区には、アズビルの研究・開発の拠点である藤沢テクノセンター(藤沢市)や、生産拠点である湘南工場(寒川町)などの主要事業所があり、従業員の半数以上が働いています。湘南地区はアズビルと非常に結びつきの強い場所であることから、地域活性化やazbilのブランド力向上を目的として、2007年から湘南地区を拠点とするスポーツイベントやプロスポーツチームへの協賛を行っています。具体的には、2007年に「湘南国際マラソン」への協賛を開始。その後、2016年にプロサッカーのJリーグクラブ「湘南ベルマーレ」、2022年にはB3リーグ のプロバスケットボールチーム「湘南ユナイテッドBC」への協賛も開始しました。地域に根差したスポーツ活動への協賛を通じて、地域活性や環境保護に貢献するとともに、社員一人ひとりが積極的に参加することによる社員同士のコミュニケーションの活性化を図っています。

創業100周年を機に、湘南国際マラソンへの協賛をスタート

アズビルの湘南地区におけるスポーツ協賛活動の始まりは、創業100周年の節目を迎えた2006年。新しいシンボルマーク「azbil」を導入し、地元でのいち早い浸透を広げるための取組みを検討していたところ、神奈川県初の国際マラソンとして「湘南国際マラソン」の開催が決定しました。当時、湘南地区の藤沢市、伊勢原市、寒川町に事業所を構えていたアズビルにも地元企業として参加の呼びかけがありました。かかわりの深い湘南地区で開催される大会であることに加え、「湘南国際マラソン」が環境に配慮した大会づくりを目指すというコンセプトを掲げており、これがアズビルのグループ理念や社会貢献への考え方と一致していたこと、さらに様々な形で社員が参加できることなどから、協賛企業として参画を決定しました。2007年3月に開催された第1回大会から継続して19回にわたり協賛しています。

アズビルでは第1回大会から社員がボランティアとして参加し、会場での資源分別活動をサポートしています。第1回大会では、分別ごみのリサイクルで削減できたCO2の量を、それを吸収する木の数に例えて会場内のブースに掲示し、環境に配慮した大会であることや、資源分別の価値について来場者に分かりやすく啓発しました。第2回大会からは、資源回収や大会を通じて排出されたCO2のカーボンオフセットを実施し、環境に関心のある企業や団体とともに「エコ・フレンドシップ」を立ち上げ、これを推進するリーダー企業として、大会の環境活動推進にも取り組んでいます。エコ・フレンドシップでは、コース上のごみを回収しながら走る「エコスイーパー」としてazbilグループの社員が参加しています。さらに、分別した資源で遊ぶエコ・クラフト教室といった子ども向けの環境教育や、環境負荷分析などアズビルの知見を活かし活動しています。

湘南国際マラソンでは、社員がランナーや沿道での応援など、様々な形で大会に参加しています。2023年にはazbilグループから、ランナー128人、ボランティア46人、沿道応援約150人が参加。全国から社員が集まることで、企業全体で地域社会に貢献し、社員同士のコミュニケーションが活性化し、その結果、社会貢献活動への参加がさらに促進されています。

湘南の海沿いの道を疾走する参加者

湘南の海沿いの道を疾走する参加者

azbilグループの社員は、おそろいのTシャツを着て参加

資源分別ステーションで声掛けを行う社員ボランティアと、走者の最後でごみを拾いながら走るエコランナー


子どもたちと環境について話し合うきっかけになりました

グループ品質保証部 井坂恭子

ボランティアには長女の社会勉強の一環として、また自身もボランティアに興味があり、「自分にもできることがあれば……」という軽い気持ちで参加しました。実際にボランティアに参加して、資源分別やごみ拾いを行い、会場で様々な環境配慮のブースを見ることで、子どもたちと環境について話し合うよい機会となりました。そして自分自身の環境意識も高まりました。また、子どもたちは自分で考え、行動することや、周囲のボランティアのサポートを受けながら対応することができるようになり、子どもたちの成長を目の当たりにすることもできました。

会場では一般の応援している方やランナーなどから声を掛けられることがあります。ボランティアには第3回から参加していますが、初めのころは会場で応援していた方やランナーなどから「アズビルってどんな会社?」「以前は山武ハネウエルだったよね?」と聞かれることが多かったのですが、ボランティア活動を継続していくうちに、「昨年もアズビルが資源分別を担当していたよね」「アズビルはJR東海道線から温湿度計が見える会社だよね」といった具体的なコメントをもらうようになり、アズビルの認知が上がってきたことが感じられるようになりました。また、ボランティア活動を通じて、ほかの社員と交流ができることも楽しみの一つです。最初は接点がないと思っていた他部署の人とも、意外な共通点が見つかり、話が盛り上がる場面もありました。今後、業務上でもボランティアで築いたつながりが活かされるのが楽しみです。

湘南ベルマーレとの連携で冠試合、若者へのキャリア教育プロジェクトを実施

2016年には、アズビルは湘南地区を中心に9市11町をホームタウンとし、地域密着型で活動を展開する日本プロサッカーリーグJ1所属クラブ「湘南ベルマーレ」のオフィシャルクラブパートナーとして協賛を開始しました。2016年は、アズビル創業110周年、「azbil」を導入して10周年という節目の年となり、様々な周年事業が開催されていました。そうした中で、2016年10月1日の「azbilの日」には、「azbilスペシャルデー」と題した湘南ベルマーレのホームゲームを開催。従業員とその家族約700人が試合を観戦しました。試合前には、スタジアムツアーを実施したほか、ウオーミングアップに向かう選手と交流しました。会場では「エコ宣言」をしてくれた方へドリンクを提供する「エコカフェ」の運営や、資源の分別回収、終了後のごみ拾いなども積極的に行いました。

また、湘南ベルマーレは地域活性化や青少年の育成にも注力し、地元の小学校でクラブのコーチ陣による体育巡回授業や、ローカルキャリア教育プログラム「湘南まなべるまーれ」を実施しています。アズビルではそうした取組みにも協力しており、2022年12月には、地元の中学2年生25人を藤沢テクノセンターに招き、第2回「湘南まなべるまーれ」を開催。社員が講師となって身近なテーマである省エネルギーやSDGsに向けた取組みを紹介し、アズビルの技術を体験してもらいました。


2016年10月に開催されたazbilスペシャルデー

2016年10月に開催されたazbilスペシャルデーのゲストトークイベントに曽禰寛純社長(当時)が登場し、湘南ベルマーレの選手たちへ応援メッセージを送った。

azbilスペシャルデーの試合観戦後の写真

azbilスペシャルデーの試合観戦後、参加した社員でスタジアムツアーを行った。

2022年12月アズビル藤沢テクノセンター開催写真

2022年12月にアズビルの藤沢テクノセンターで開催された「湘南まなべるまーれ」。未来に向かって羽ばたこうとしている地元の中学2年生に、いきいきと働く大人の姿を見て感じてもらい、アズビルの技術や環境について学んでもらった。


地元の地域社会に貢献できることをうれしく思います

技術開発本部商品開発部材料技術グループ 木村 宏治

2022年12月に藤沢テクノセンターで実施した第2回「湘南まなべるまーれ」に講師として参加しました。活動前は、社会貢献は仕事のない休日にボランティアでやるものと考えていたのですが、この活動を通じて様々な方と話す機会が持て、仕事・プライベート・スポーツ・メーカー・職種・社歴などで線引きをせずに人として社会にどう向き合うかという姿勢を学べました。私は会社のある藤沢テクノセンターの近隣に住んでいるので、アズビルの一員として地元の地域社会に貢献できる機会を得られ嬉しく思います。

「湘南まなべるまーれ」では、湘南ベルマーレの活動指針である「たのしめてるか。」を中学2年生に問いかけながら、「夢中を楽しめている大人」の代表として登壇させてもらったのですが、本当に自分は仕事をたのしめているだろうかと自問自答しながら、自分がなぜこの仕事を選んだのかを振り返るよい機会になりました。参加者の中にはまっすぐ夢に向かっている子や、悩み中の子、将来については手探り状態な子などもいました。あと数年で社会というピッチに立つユースたちの未来探しの手助けになれた(かもしれない)ことはとてもいい経験でした。


アズビルとともに、地域を活性化させて地域へ恩返しを

湘南ベルマーレ 片瀬 雄介 様

湘南ベルマーレは、現在ホームスタジアムが所在する平塚市をはじめ9市11町をホームタウンとして活動する総合型地域スポーツクラブです。クラブのスローガン「たのしめてるか。」には、時間を忘れて「無我夢中」になれるような空間、機会、環境をつくっていこうという想いが込められており、地域とつながるためにスポーツを活用した地域貢献活動にも注力しています。

当クラブは湘南の各地区の支援をいただき2000年にベルマーレ平塚から湘南ベルマーレとして再スタートをした経緯もあり、地域とのつながりを大切にし、スポーツを活用した地域貢献活動に取り組んできました。そうした活動はクラブだけでは実行が難しく、賛同し協賛いただける企業のサポートが不可欠です。アズビルもそうした企業の一つとして、2016年から活動を支援いただいています。

そのキックオフとして、2016年には「azbilの日」である10月1日にアズビルの冠試合を開催し、多くの社員の方々に盛り上げていただいただけでなく、一般のファン・サポーターがアズビルを知るきっかけにもなりました。また公式戦のウエアにazbilロゴを入れてもらったことで、一緒に戦っているという絆が生まれたのも嬉しいことでした。

そのほか当クラブではJリーグの理念である「豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与」の実現を目指し、ホームタウンの小学校の正規授業にコーチが伺って体育の授業を行う「小学校体育巡回授業」をはじめ、次世代の育成事業にも注力しており、アズビルにはそうした活動にも支援いただいています。中でも、湘南エリアから都心への若者の流出という課題を見据えて、地元企業の取組みを知ってもらい、自身の将来について考えてもらうイベントとして開催している「湘南まなべるまーれ」に協賛いただき、第2回を藤沢テクノセンターで開催できたことはよい経験となりました。社員の方々による刺激的な講義を通じて「こんなふうに空気を制御しているんだ」「温かいお風呂に入れるのはこんな仕組みがあるからなんだ」と、新たな世界を知った中学生の表情は非常に印象的でした。湘南エリアの子どもたちに地元の素晴らしい企業を知ってもらい、キャリアを考える機会が提供できたと感じています。

ただ協賛していただくだけでなく、地域への貢献活動を一緒に考え提案し、参加していただけるパートナー企業は大変貴重な存在です。クラブ単体でできることは限られています。アズビルとともに行った成果はモデルケースとなることでしょう。こうした協賛が私たちの事業の価値を高めていることを実感しています。今後もアズビルとのつながりを深め、地域に根差した活動に励んでいきたいと考えています。

アズビル山武財団と連携し、バスケットボールを通じた青少年の育成に貢献

2022年、藤沢市バスケットボール協会の副会長だった湘南工場の社員からの提案で、プロバスケットボール「B3リーグ」に加入した「湘南ユナイテッドBC」への協賛活動を開始。藤沢市、茅ケ崎市、寒川町をホームタウンとする湘南ユナイテッドBCは、バスケットボールを通じた地域経済の活性化や魅力度向上を理念に掲げており、地域との結びつきが強いチームです。

2023年10月に、湘南ユナイテッドBCのホームゲームにて「アズビルCup」と題したイベントを開催。地元の小学生チームのトーナメント戦や、選手によるバスケットボールクリニックを行いました。2024年2月には、プロの車いすバスケットボール選手を招いて、車いすバスケットイベントを開催しました。藤沢市内の子どもたちを招待し、車いすの試乗や車いすでのシュートを体験してもらいました。パリオリンピック・パラリンピックが近づく中、社員や子どもたちがダイバーシティへの理解を深めるよい機会になりました。

2023年10月開催「アズビルCup」優勝チーム

2023年10月に開催された「アズビルCup」で優勝したチームへ、山本清博社長からトロフィーが授与された。

2024年2月車いすバスケットイベント

2024年2月に行われた車いすバスケットイベントでは、山本社長も実際に車いすに乗ってバスケットボールを体験。

この協賛では、青少年の健全な育成を支援する一般財団法人 アズビル山武財団が大きな役割を果たしています。アズビル山武財団は、藤沢市と連携して奨学金支援制度を行っていることから、市内の学習支援施設に通うお子さんを車いすバスケットイベントに招待するなど協賛イベントの開催にも協力しています。今後、アズビル山武財団では関西エリアのグループ会社とも連携した活動を検討しています。

子どもだけでなく大人にとってもいい経験になりました

プロダクション管理部2グループ 田原 久子

湘南地区で子育てをする親として、運営サポートのボランティアに参加しました。協賛イベントは、湘南ユナイテッドBC所属のプロバスケット選手にプレーを教わることができるバスケットボールクリニックや、車いすバスケットボールのプロの車いすバスケット選手との交流、選手が実際に試合を行っているコートを使ってのミニバスケットボールクラブによるアズビルCupなど、これまでにない企画が多く、子ども向けの企画ですが、参加した私たち社員も貴重な体験ができました。例えばバスケットボールクリニックでは、子どもたちの安全を見守りながらも、間近で選手たちの人柄を感じることができました。車いすバスケットのイベントでは、私たちも車いすに試乗して、車いすとボールを同時に操る選手のすごさを実感し、車いすバスケットボールを応援したいという想いが湧きました。大人でもこれだけの感動があるのですから、子どもたちにはとてもよい刺激になったことでしょう。アズビルのTシャツを着てイベントを楽しむ子どもたちの表情がいきいきとして、笑顔があふれていたことが印象に残っています。

ボランティア活動を通じて、ほかの事業所の社員たちとも、会うことができます。メールや電話でやり取りしていた方と、対面で交流できるのは嬉しいものです。

こうしたアズビルによるスポーツ協賛の企画が、地域の活性化や湘南地域の町おこしにつながることを期待しています。赤いazbilジャンパーを着て、そのようなボランティア活動に参加できたことを誇りに思います。今後も機会があれば、意欲的に取り組んでいきたいです。

地域拠点で社員一人ひとりが参加できる取組み

このように、アズビルでは地域のスポーツイベントやスポーツチームへの協賛を通じて企業全体で社会に貢献することを目指しています。協賛にあたっては、社員一人ひとりが参加できることを基準に、「azbilブランドの価値向上」「社員活性化」「社会貢献」という参加趣旨をバランスよく達成できることを条件としています。各イベントでは他拠点の社員と交流することができ、協力して運営することで一体感も醸成しています。また、環境保全にかかわるイベントにも重点的に参加する方針です。今後も、社会貢献を企業風土として根付かせ、環境問題や地域活性化に社員一人ひとりが主体的に行動できるよう、協賛活動を継続していきます。

湘南国際マラソン参加の趣旨

この記事は2024年08月に掲載されたものです。