azbilグループ サステナブル調達ガイドライン

12 公正な商取引の遵守

12.1  公正な商取引の遵守

  • 自国および事業を行う国や地域に適用される法規制を遵守しなければなりません。

12.2 腐敗防止

  • あらゆる種類の贈収賄、腐敗、恐喝、および横領などを行ってはなりません。
  • 賄賂その他の不当または不適切な利益を得る手段としての約束、申し出、許可を提供または容認してはなりません。

12.3 知的財産の尊重

  • 知的財産権を尊重し、技術やノウハウの移転は、知的財産が守られた形で行う必要があります。
  • 顧客およびサプライヤーなどの第三者の知的財産も保護する必要があります。

12.4 通報者の保護

  • 通報に係る情報に関する機密性ならびに通報者の匿名性を保護し、通報者に対する報復を排除する必要があります。

12.5 適切な輸出入管理

  • 法令などで規制される技術や物品の輸出入に関して、明確な管理体制を整備して適切な輸出入手続きを行う必要があります。

補足説明

12.1 公正な商取引の遵守
公正な競争、下請法などを含む公正な取引に関する法令を遵守し、カルテルなどの競争制限的合意、不公正な取引方法、不当表示などの違法行為は行ってはなりません。
サプライヤーに対して、優越的地位の濫用等の公正な取引に反する行為を行ってはなりません。

12.2 腐敗防止
贈収賄、過度な贈答や接待、腐敗、恐喝、および横領を一切禁止する方針を掲げ、継続的に遵守しなければなりません。
また、ビジネスを獲得したり、不適切な利益を取得するため、直接的あるいは間接的に価値のあるものを与えたり、受け取ること、またその約束、申し出を含めて禁止されます。
アズビルのHPに掲載しておりますazbilグループの「aG腐敗行為防止基本方針」もご参照いただきますようお願いいたします。

12.3 知的財産の尊重
知的財産の保護の対象は、自社のみならず、顧客やサプライヤーなどの第三者を含みます。
知的財産権は、法令に定められた権利で、特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権などが該当します。
知的財産には、知的財産権に加え、営業秘密・技術上のノウハウなどを含みます。

12.4 通報者の保護
自社並びにサプライヤーの従業員等を含むステークホルダーが利用可能な苦情処理メカニズムの仕組みにおいて、通報したサプライヤーまたは従業員などの通報内容の機密性、通報者の匿名性を確保し、通報したことを理由に企業・個人から報復行為等の不利益な扱いを受けることから保護しなければなりません。
さらに、相談に係る情報に関する機密性、ならびに相談者の匿名性を保護し、相談者に対する報復を排除する必要があります。

12.5 適切な輸出入管理
輸出入に関しては、各国で様々な法規制があり、それらを理解し、遵守することが必要です。法令などで規制される技術や物品とは、国際合意など(ワッセナー・アレンジメントなど)に基づく法規制などで輸出入に関する対象となる部品・製品・技術・設備・ソフトウェアなどを指します。
ワッセナー・アレンジメントとは、通常兵器および関連汎用品・技術の責任ある輸出管理を実施することにより、地域の安定を損なうおそれのある通常兵器の過度の移転と蓄積を防止すること、ならびにテロリストに通常兵器や関連技術が渡る事を防ぐのを目的に結ばれた協定のことです。