研究開発施設
アズビル株式会社の研究開発施設
アズビル株式会社は研究開発の拠点として藤沢テクノセンターに研究施設を集約しています。
2022年には新たに2つの実験棟を新設。事業環境や技術動向の変化を捉え、基盤となる技術研究からフィールド機器、システムソリューションにおける計測・制御技術の一層の強化に取り組み、「azbilらしさ」を追求していきます。
第100建物
第100建物外観
第100建物は「創造的協働の場」「環境負荷低減」をコンセプトに、開発機能を集中させることによりコミュニケーションを促進し、シナジーが発揮できる場として整備しました。
環境・省エネルギーへの対策として、建物の熱負荷抑制、自然エネルギーの有効利用、敷地外環境への配慮などを行っています。
また、この新技術棟はCASBEE(建築物総合環境性能評価システム)の最高位ランクである「S」を取得、第20回日経ニューオフィス賞の「ニューオフィス賞」「環境賞」をダブル受賞しました。
全館吹き抜けのコミュニケーションスペースやパーティションがなくフロアを一望できる執務スペースは、コミュニケーションを促進し、発想とシナジーの源となっています。
第101建物(流量実験棟)
流量実験棟外観
ビルの空調やプラント制御に不可欠なバルブや流量計に関わる各種実験設備を備えた流量実験棟です。流量計の精度を検証するための大規模な水槽や、バルブ開発における居室内静音性向上のための無響室といった施設も設置しています。
超純水実流試験装置
実流試験装置
音が響かない特別な実験室(無響室)。
バルブの流水音量を計測し、居室内の静音性向上を目指した製品開発を行っています。
大型の地下水槽(約15m×6m×8m)を備えています。
第102建物
第102建物外観
この実験棟は、ビルや研究所の環境実験を行うための施設です。また、マイクロガスセンサ、サファイアセンサなどの先端的センサや材料分析や無線技術開発など各種設備を備えた多目的フロアを設けています。
先端技術実験棟の5、6階には吹き抜けで世界的にもユニークな温熱環境実験設備を整備。シミュレーション技術では不十分な温湿度や気流の実験、さまざまな室内環境における居住者の快適性の検証を行うことができます。
動物や薬品の実験室に配置されたヒュームフードの上部(天井裏)は、広いスペースを確保し研究施設向け環境制御システムを設置して実験・計測ができるようになっています。
換気式の動物飼育ラックを設置。
飼育室と動物飼育ラックの給排気を統合した最新の風量制御システムを構築しています。
ヒュームフードなどの実験用局所排気装置を設置。
可変風量制御によるフード内への有害ガス封じ込めや室外へのガス拡散防止などの実験を行います。
第103建物
第103建物外観
最適で先進的な開発環境と合わせ、研究・開発の生産性、創造性を発揮するワークスペースも整備しました。社員の執務空間を、集中して思考する場所と気分転換できる場所にバランスよく配置し、昨今のワークスタイルに合わせたカフェ型のワークスペースなども設置。個人からグループレベルで創造力を高めることができる最適な開発環境、執務環境を提供することで社員の活性化や働きの創造の推進も図っています。
第103建物1階の協創エリア
コミュニケーションエリア
第104建物
第104建物外観
アズビルのセンシング技術の要であるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサの開発施設および計測標準施設を整備。独自の要素技術、プロセス技術、開発・生産ノウハウの蓄積により、MEMSセンサの競争力の維持向上を図り、高性能なセンサの安定供給と新製品開発、さらにはセンサを起点とした新規領域へのビジネス拡大を目指します。 新校正室は、現在の建設技術ならびにアズビルが持つ空調技術と計測に関するノウハウを結集。「正しく測る」ための校正能力強化によって事業活動への貢献を行います。
第104建物1階に設けられた新校正室
クリーンルーム