経団連「チャレンジ・ゼロ」宣言への参加を表明

2020年6月9日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:曽禰寛純)は、経団連「チャレンジ・ゼロ」宣言への参加を表明しました。「チャレンジ・ゼロ」とは「チャレンジ ネット・ゼロカーボン イノベーション」を意味します。この宣言を通じ、経団連が、脱炭素社会の実現に貢献するイノベーションに果敢に挑戦していく企業等を後押しすることでESG投資の呼び込み、産学の協働・連携、さらには政府のイノベーション施策・戦略との連携による脱炭素社会に向けたイノベーションの促進を図るのが狙いです。当社はこの趣旨に賛同し、次の2つの事例での参加を表明することで経団連の取組みに貢献します。

●多彩なエネルギーリソースをAutoDR™システムにより統合制御するVPP事業
アズビルのAutoDRシステムはBEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)を活用して電力需要家の設備とネットワークで接続して電力需要の制御を自動的に実施します。電力需給に合わせて制御することで、発電所のような電力創出・調整機能を仮想的に実現するものです。
AutoDRシステムが適切に需要家の電力を制御することで、再生可能エネルギーの出力変動などに対する調整力として活用することが可能となり、電力会社が需給調整に対応するための発電所の建設コスト、維持管理コスト削減やCO2削減に寄与します。
【VPPとは】
VPP(バーチャルパワープラント)とは 、再生可能エネルギーと電力需要家側のエネルギーリソースをあたかも1つの発電所のように機能させることです。VPPを実現する重要な手法の1つがディマンドリスポンス(Demand Response,略称DR:電力の需要家側が電力需要制御を行うこと)です。

●連携制御の技術開発・普及によるグローバルにおけるCO2排出量削減
連携制御とは、別々に動作している複数のシステムを接続し、全体で最適な動作をさせるものです。工場やビルでは大量のエネルギーを必要とする装置が複数あり、そのエネルギー需要をまかなうエネルギー供給設備も複数あります。それぞれを個別に制御するだけでは需要変動に合わせた細かい調整ができず、効率化に限界があります。アズビルの連携制御は、多変数モデル予測制御パッケージSORTiA™-MPC(MPCは「Multivariable Model Predictive Control」の略称)を用いて需要装置と供給設備の連携により全体を最適化することで需給ミスマッチや複数供給設備間の無駄を削減し、全体でのエネルギーおよびCO2排出量の削減を実現します。既存装置・設備の更新は不要なので、投資額が少なくかつ短期間で導入できます。

当社は「人を中心したオートメーション」の企業理念に基づき、これまで培ってきたお客さまとの信頼関係や経験・知見をベースに、新たなオートメーションでの商品開発を推し進めるとともに、環境・エネルギー、ライフサイクル事業の推進による持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献を実現しています。今後も多様なフィールドに向けて脱炭素社会の実現に貢献する技術開発を推進してまいります。

*AutoDR、SORTiAは、アズビル株式会社の商標です。

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。

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