「パンデミック対応空調システム」のソリューション事業で医療従事者の安全・安心に貢献 ― withコロナ社会の感染症対応 ―
2020年6月23日
アズビル株式会社
アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:曽禰寛純)は、平常時の一般病室を、必要時には室内の気圧を低くした「陰圧」に制御することによって感染症対応病室に切り替えることができる「パンデミック対応空調システム」のソリューション事業を強化します。
本システムは、室圧のスムーズな切り替えと安定した室圧環境の維持を実現した、当社風量制御バルブInfilex™VNを活用したシステムです。気流方向と流入風量が常に一定であるため、他区域に空気が漏れることがなく、交差汚染*を防止します。これまでは、主に研究室や実験室向けシステムとして販売してきましたが、今般の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国の医療施設向けに合わせた「パンデミック対応空調システム」としての提案をさらに強化してまいります。
Infilex VN
感染症患者専用の病室は、汚染空気が外部に漏れないように「陰圧」にして気流を廊下から室内に向くように制御し、かつ換気量を増やす必要があります。しかし、平常時にも感染症患者専用の病室を常設すると、病床の稼働率が下がり、医療機関の経営を圧迫する要因ともなります。
本システムは、平常時に病室やリハビリ室などとして活用される「等圧」の部屋の空調を、感染症流行時にはPC画面から「パンデミック空調モード」へ切り替える簡単な操作によって「陰圧化」と「換気量拡大」を図り、感染症病室としての利用を可能とします。「パンデミック空調モード」によって院内感染のリスクを低減できるため、医療従事者や外来患者の安全・安心を確保できます。
【パンデミック対応空調システム導入イメージ】
当社はazbilグループの理念である「人を中心としたオートメーション」の下、withコロナ社会に向けた製品・システムなどを提供し、人々の安全・安心に貢献してまいります。
* 交差汚染:汚染度の低いもの(物体、空気など)が汚染度の高いものとの接触により汚染されてしまうこと。
* Infilexは、アズビル株式会社の商標です。
*掲載されている情報は、発表日現在のものです。
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