アズビルと関西電力におけるAIを活用し、火力発電設備を主な対象とした設備異常検知システムの共同開発について
2021年9月15日
アズビル株式会社
アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:山本清博、以下、「アズビル」)と関西電力株式会社(本社:大阪市北区中之島3-6-16、代表執行役社長:森本孝、以下、「関西電力」)は、AIを活用し発電設備を主な対象とした異常検知システムの共同開発を進めることに関して、基本合意したことをお知らせします。
今回の共同開発は、発電事業者である関西電力と計測・制御機器メーカーであるアズビルという異業種の2社が協業し、関西電力が持つ火力発電に関するO&M*1や大量の運転データおよび異常検知ツールの運用ノウハウと、アズビルが持つ異常予兆検知システム BiG EYES™およびAI開発・運用に関するノウハウを集約して、発電設備を主な対象とした異常検知システムの開発・展開を目指すものです。
火力発電所では監視対象となる設備が多種であることに加え、発電出力や運転環境の変動により運転状態が時々刻々と変化するため過去の運転挙動が再現されることが少なく、さらには同一の不具合事象が再発することが稀であることから、広範な設備監視を行う必要があります。
一般的に、AIを用いて広範な設備監視を実現するためには、火力発電所とAI両方に関する専門的な知見を有する要員が、膨大な量のAIモデル*2構築と運用開始後のモデル維持管理作業を行う必要があり、その要員の確保とAIモデルの構築・維持・管理に対する労力が課題でした。
そこで関西電力とアズビルは、BiG EYESを基に、設備異常検知の網羅性と機能構築のさらなる効率化を実現する発電設備を主な対象とした異常検知システムの開発に向けて共同で取り組んでいくことにしました。
今回の共同開発により、従来は労力の問題から監視対象に含めることができなかった設備や異常事象も広く監視可能となり、運転管理・設備管理レベルが向上することで電力のさらなる安定供給に貢献します。
関西電力とアズビルは、2021年度中を目標に本件にかかわる開発業務を完了し、2022年度より本システムの販売を実施する予定です。
関西電力株式会社における発表はこちら
https://www.kepco.co.jp/corporate/notice/notice_pdf/20210915_1.pdf
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オンライン異常予兆検知システムBiG EYES
当社はazbilグループの理念である「人を中心としたオートメーション」の下、持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献と持続的な成長を目指し、今後も先進的な技術開発に注力してまいります。
<azbilグループの概要>
社名:アズビル株式会社
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-3
代表者:代表取締役社長 山本 清博
創業:1906年12月1日
事業内容:計測・制御機器の開発・生産・販売・サービス
URL:https://www.azbil.com/jp/
<関西電力グループの概要>
社名:関西電力株式会社
所在地:大阪市北区中之島3-6-16
代表者:代表取締役社長 森本 孝
創業:1951年5月1日
事業内容:電気事業、熱供給事業、電気通信事業、ガス供給事業 等
URL :https://www.kepco.co.jp/
*1 O&M:Operation & Maintenanceの略で、発電所の運転・維持管理業務を行うこと
*2 AIモデル:異常発生の予兆を事前に検知するための仕組み
※ BiG EYESはアズビル株式会社の商標です。
Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
*掲載されている情報は、発表日現在のものです。
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