HOME > ニュースリリース >

医薬品・医療機器向け製造管理システム　Pharmanage V販売開始 － パッケージソフトウエア型MESとして提供開始 －

2022年6月6日
アズビル株式会社

アズビル株式会社（本社：千代田区丸の内2-7-3　社長：山本清博）は、医薬品・医療機器向け製造管理システム　Pharmanage™ Vを6月7日より販売を開始します。

Pharmanageは、1994年の販売開始以来、医薬品製造に関する各種法令に準ずる適正な製造および管理の実現を目的とした製造実行システム（MES^*1)として、医薬品製造メーカーに採用されています。
一般的に、その導入においては、多くの顧客が既存の外部システムとの連携を必須要件としており、顧客ごとの要求に合わせたカスタマイズを加えてシステム構築を行っています。そのため、一度MESを構築したとしても、グローバル展開や強化される法規制、多様化する市場要求への対応などを行う際には、その都度、顧客は提供メーカーにMESのシステム改修を依頼する必要がありました。

今回販売開始するPharmanage Vは、これまでカスタマイズが必要だった外部システムとの連携機能をも含めたパッケージソフトウエアとして提供するため、システム構築は顧客が主体となって行うことができるようになりました。また、ユーザーインタフェースとしてWebアプリケーションや仮想化技術、ICTなどを積極的に採用。短期間でのシステム導入やシステム改修が可能となりました。

Pharmanage V の特長

・パッケージソフトウエアとして提供
Pharmanage V は外部システム連携部分も含めて標準化開発を行ったパッケージソフトウエア型のMESとして販売、定期的なアップグレード版も提供します。
ユーザー主体での導入や、アップグレード版の適用によって、継続的なシステム運用を行うことが可能となるため、システム導入時や更新時の費用を抑えることができます。

・MESに必要な各管理機能を拡充
製造オペレーションに関する情報を管理するための管理機能である、製造、工程（作業手順）、入荷・出荷、品質、在庫、搬送などを標準化し、提供します。それぞれの管理機能が有する詳細機能を作業用部品として提供します。Parmanage Ⅴは、この作業用部品を組み合わせることで各管理機能を構築することが可能となります。これまでユーザーから要望があった工程管理の作業用部品も大幅に増加し、標準部品としました。

・装置データの自動記録を実現
近年増加しているニーズである、データインテグリティ対応の強化対策の一つとして、装置稼働データの製造履歴を自動で取得したいという要望に対応するため、標準機能でSCADA^*2やPLC（プログラマブル・ロジック・コントローラ）などと、製造管理システムが連携対応可能となり、装置稼働データを製造記録として取得することができるようになりました。

・Webアプリケーションによるハード非依存化と仮想化技術の採用
Webアプリケーションの導入により、クライアント側のハードウエアとして、すでに保有しているPC、タブレットなどの活用が可能です。さらにサーバ環境の仮想化技術の採用により、サーバ機へのシステムソフトウエアのインストール作業が不要になりました。

・操作性／見やすさの向上
一つの画面の中で、大項目→中項目→小項目へとドリルダウンして情報を取得することが可能になり、画面の見やすさ、操作性が向上しました。

販売価格

50,000,000円から　（１システム）

＜Pharmange Vの機能＞

＜Pharmange Vの画面＞

■商品の詳細はこちら
医薬品市場向けMES Pharmanage

当社はazbilグループの理念である「人を中心としたオートメーション」の下、持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献と持続的な成長を目指し、生産現場の課題やお客さまのニーズに対応した製品・システムを開発、提案してまいります。

^*1 MES （Manufacturing Execution System）
製造業における入荷から製品の製造、出荷に至る生産活動のトータルな最適化を支援するシステム。製造の指示から製造状況の把握や実績の記録のほか、作業の手順の標準化といった局面でも役立てられ、現場作業の効率化や品質向上に貢献する。

^*2 SCADA（Supervisory Control And Data Acquisition）
産業系の制御システムの一種。プラント・工場の製造プロセスや生産設備など、コンピュータで監視・制御を行う。


※ Pharmanageは、アズビル株式会社の商標です。

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。