アズビル、スペインのグループ会社Azbil Telstar社をドイツ・Syntegon社に譲渡
2024年6月7日
アズビル株式会社
アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:山本清博)は、欧州の現地法人であるアズビルテルスター有限会社(本社:スペイン・タラサ CEO:Jordi Puig Lavernia)の出資持分全てをSyntegon Technology GmbH(本社:ドイツ・ヴァイブリンゲン CEO:Torsten Türling 以下、Syntegon社)の100%子会社に譲渡することに合意し、2024年6月6日(中央ヨーロッパ時間)に契約を締結しましたのでお知らせいたします。
azbilグループは、「人を中心としたオートメーション」の理念の下、ビルディングオートメーション事業、アドバンスオートメーション事業、ライフオートメーション事業を国内外で展開しています。現在、当社グループは2030年の長期目標の達成に向け、持続的な成長と株主価値の向上を目指した事業ポートフォリオの最適化を進めています。
中でもライフオートメーション事業におけるライフサイエンスエンジニアリング分野で製薬企業や研究所向けに凍結乾燥装置、滅菌装置、クリーン環境装置等の開発、エンジニアリング・施工、アフターサービスまで一貫してグローバルに提供しているアズビルテルスターについては、2013年の当社による買収を通じた子会社化以降、事業拡大に向けた成長戦略を展開してまいりました。この間、同分野においてグローバル市場での業界再編が進む中、競争力強化の観点から、当社グループ研究開発との協創による商品力強化をはじめ、同社の今後の事業競争力と収益性のさらなる強化に向けた施策を展開してまいりました。一方で、当社グループの中期経営計画目標に掲げた資本効率の向上に基づく事業ポートフォリオの再構築の観点から、今後の事業の在り方についても検討を重ねてまいりました。
この結果、今般、アズビルテルスターの当社持分をパッケージングソリューションのグローバル企業であるSyntegon社(契約上の譲渡先は、Syntegon社の100%子会社であるFalcon Acquisition, S.L.U.)へ譲渡することが、アズビルテルスターの技術力と製品を最大限に活用し、持続可能な成長を達成する最善の選択であると判断し、今回の持分譲渡契約締結に至りました。なお、本件の譲渡に関する詳細情報は当事者間における契約条件の充足、守秘義務の観点等から、今後別途、適切なタイミングにてお知らせさせていただきます。
当社といたしましては、引き続きライフオートメーション事業を成長事業とすべく構造改革を進める一方で、ビルディングオートメーション事業、アドバンスオートメーション事業を含む全事業の拡大・成長を実現するための変革を加速してまいります。経営資源のさらなる効率的投下を目指すROIC指標を活用した「資本コストを意識した経営」を軸に、商品力、技術開発、人的資本等の経営資源を戦略的な成長分野に適切に振り向けます。また、外部パートナーとの連携も積極的に推進するなど必要な投資を着実に進めることで、成長と収益体質の強化に向けた「事業ポートフォリオの再構築」を実現し、国内外での競争力を強化、企業価値向上を目指します。
azbilグループはこれからも、グループ理念である「人を中心としたオートメーション」の探究を通じて、グループ経営資源の最適かつ効率的な活用により、持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献と持続的な成長を目指してまいります。
譲渡会社の概要
(1) 名称 : アズビルテルスター有限会社
(2) 所在地 : スペイン・タラサ
(3) 主な事業内容 : 製薬、研究所、病院市場向けの装置の開発・製造・販売
• 凍結乾燥装置(医薬品を凍結乾燥し、粉砕化)
• バリアシステム(人や製品の汚染を防ぐため無菌化、封じ込め設備)
譲渡先の概要
(1) 名称 : Falcon Acquisition, S.L.U.
(2) 所在地 : スペイン・マドリード州
(3) その他 : 当該会社はSyntegon※社の子会社
※Syntegon社の概要
• 食品、製薬品、および化粧品産業向けに包装機械、プロセス技術、
ラベリングおよび検査機器などの製品を提供する世界的プレーヤー
• 1967年 Bosch社の Bosch Packaging Technology として創業
• 2020年 Bosch社から包装技術部門がSyntegon Technology GmbHとして独立
*掲載されている情報は、発表日現在のものです。
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