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アズビルが解き明かす「エネルギー管理」 第2回

【ENEFORT™】
アズビルが解き明かす「エネルギー管理」 第2回

エネルギー管理。まずすべきこと。

第1回目「エネルギー管理の必要性」では、エネルギー管理に取組むことのメリットをお知らせしました。
そしてなるべく早くスタートすることによって、エネルギーコストの上昇や、機器の故障・損傷の発生、室内快適性が損なわれることを回避できることをお伝えしました。お客様の企業価値・建物の価値のさらなる向上のために。省エネルギーに先駆的に取り組んできたアズビルが、エネルギー管理のノウハウをお客様にお知らせいたします。

第2回目は、エネルギー管理の第一歩となる「エネルギー管理標準」について解説します。

※ENEFORT(energy&comfort)は、お客様にエネルギーと安心・快適につながる情報をお届けするWebページです。
※ENEFORTはアズビル株式会社の商標です。

管理の指針となる「エネルギー管理標準」を定めて、日常管理を遵守しましょう。

エネルギー管理標準とは
「エネルギー管理標準」とは、エネルギーを無駄にしないための管理マニュアルのことです。エネルギー管理標準を見れば誰もがその建物のエネルギー管理を正しく行うことができるよう、誰が見ても分かり易いものであって、オーナー、設備管理者など建物のエネルギー管理に係る全ての人が、エネルギー管理標準をいつでも見られる状態にしておく必要があります。

    エネルギー管理標準は

  • 設備管理標準(運転マニュアル)
  • 基本規定(管理方針、組織体制、目標など)
  • で構成されています。

エネルギー管理標準を定めれば日常管理の遵守が可能


まずは、エネルギー消費設備の機器台帳を整備しましょう。
エネルギー消費設備の全体を把握するために、対象設備一覧を整理することから始めることを
おすすめします。対象は、エネルギー消費の概ね8割を目安にするのがベストです。

対象設備一覧

対象とする設備一覧を整理したら、それに基づいた詳細な設備機器台帳を作成します。
設備機器台帳には、エネルギー管理の観点から、性能を表す能力、容量、消費電力、流量、温度などの仕様や、製造年月、製造メーカなどの記載が必要です。


次に種別ごとに設備管理標準を定めましょう。
エネルギー消費設備の設備機器台帳が整理できたら、対象設備の運転マニュアルや管理スケジュールを整理して、設備管理標準を定めましょう。
設備管理標準は、運転管理、計測及び記録、保守及び点検、設備新設の措置の4項目で定めます。
その際には、経済産業省が定める判断基準の要約版「告示66号」に基づいて管理の標準を作成する必要があります。

告示第66号(経済産業省関東経済産業局)

判断基準の要約版「告示第66号(基準部分からの抜粋)」

基本規定を定めましょう。
組織の管理方針、組織体制、目標をもとに、基本規定を定めましょう。
詳しくは次回以降で説明します。

エネルギー管理標準を定めたら、日常の遵守事項を実行していきましょう。
管理項目を日々実行しましょう。毎日の管理に組み込むためには、定めた基準の値や状態から逸脱したときにすぐに気が付くよう、日常の点検記録台帳や管理画面で基準値が表示されていると分かり易いです。
もし、定めた基準の値や状態から逸脱した場合には、その要因を特定して、必要な措置を施しましょう。
措置を施した際には、記録しておくといいでしょう。

記録の例

運用の定着を目指して、基準の見直しは必ず行いましょう
設備管理標準で定めた運転管理、計測及び記録、保守及び点検の3項目の措置結果から、より望ましい基準があれば管理標準で定めた当初の基準を変更、または、新たに設備の新設を計画してください。
運用の定着を目指すため、この見直しは、最低でも年に1回行うのが望ましいです。

管理標準運用定着とブラッシュアップ


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◆【ENEFORT™】アズビルが解き明かす「エネルギー管理」シリーズ◆
第1回 エネルギー管理の必要性
第2回 エネルギー管理で行うべきこと。エネルギー管理標準を定める
第3回 エネルギー管理は組織で取組む
第4回 エネルギーの消費状況を把握する
第5回 エネルギー消費の管理目標を設定する
第6回 省エネ法に基づいて報告する
第7回 省エネに向けて現状のムダな運用を見つける
第8回 省エネ対策を計画し実施する
第9回 結果を評価し、さらなる改善へ

おすすめリンク集

経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト