ESCOの概要
建物のエネルギー経費削減をお考えのお客さまにとって、最も重要なポイントは省エネルギーのための設備改修などにかかる費用です。
ESCOでは、省エネルギーに要する費用を契約期間におけるエネルギー経費削減額から充当可能なため、お客さまの投資負担の悩みを軽減できます。
また、地球環境問題への対策として省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)も重要なポイントです。
省エネ法は時代の変化に伴い改正を重ねており、2010年の改正では、企業全体のエネルギー使用量が1500kL/年以上の事業者に対して、使用エネルギー量の管理や国に対しての届け出が義務付けられました。
ESCOはこうした国の省エネルギー政策に合致しており、サービス導入により、お客さまが地球環境の保全に貢献することができます。
ESCO契約におけるお客さま利益とESCOサービス料の関係
ESCOでは省エネルギー改修で実現する光熱費の削減分で、ESCOサービス料を賄うことを基本としています。削減分とESCOサービス料の差額はお客さまの利益となります。
一般的な省エネルギー改修工事との違い
一般的な省エネルギー改修工事の場合、お客さまは「設計」「工事」「運転」といった各段階で、各事業者と個別に契約をします。
一方、ESCO事業では、省エネルギー改修工事にかかわるすべてを包括した契約をESCO事業者と結びます。
設計段階から施工、効果の計測、検証、運転まで責任をもって一貫して同一事業者が行うことで、省エネルギー効果の実現をより確かなものにします。
ESCOの契約方式
省エネルギー効果の保証を含む契約形態(パフォーマンス契約)をとることが、ESCOの大きな特徴の一つです。
お客さまとESCO事業者とが結ぶパフォーマンス契約には、お客さま自身が所要資金を調達するギャランティード・セイビングス契約と、ESCO事業者が所要資金を調達するシェアード・セイビングス契約の二つの契約形態があります。
両契約の資金フローは次のようになります。
契約方式 | ギャランティード・セイビングス契約 | シェアード・セイビングス契約 |
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項目 | ||
資金スキーム | ||
キャッシュフロー |