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パンデミック対応空調システム導入事例【大学病院】

事例概要 多用途型トリアージ施設

■用途
通常時:アメニティスペースや研修室など多用途に活用
非常時:感染症流行時/災害発生時、診断室を陰圧化し患者のトリアージを行うスペースとして活用
■構造
鉄骨造 地上1階
■規模
延べ面積:約200㎡
■工期
着工~竣工:2021年5月~8月 2021年秋から運用開始

空調ゾーニングと気流方向

前室に対して診察室・処置室を陰圧化します。
陰圧モード時は清浄エリアから汚染エリアへ空気が流れ、感染リスクを低減します。

パンデミック時の医療従事者と患者の動線

医療従事者と患者の動線を分けることで医療従事者の感染リスクを最小限に抑えます。

導入システム アズビルのパンデミック対応空調システム

実際の診察室

普段は一般患者向けに利用している診察室・処置室を、パンデミック時には「陰圧」かつ「換気量を増加」させ、臨時の感染症対応エリアに用途変更します。室圧モニタにより陰圧状況を見える化し、気流環境が安全な状態であることを確認できます。

室圧モード切替え時の風量と室圧変化

モード切り替え後、各室の排気風量が増加し約2分間で室圧が陰圧へ移行します。

室圧モード切替え時の室圧モニターの変化

ボタンひとつで簡単にかつ短時間で陰圧モードへ切替ができます。

動画でご覧いただけます。

陰圧モード時の気流確認

スモークによる内向きの気流が確認できます。

診察室1の気流可視化(例)

動画でご覧いただけます。

陰圧モード時ドア開閉による室圧変化

従来の室圧制御手法ではドア開閉時に室圧がなかなか安定しないという問題がありましたが
パンデミック対応空調システムでは、ドアを閉めると瞬時に元の陰圧状態に戻ります。

診察室1への入室(例)

動画でご覧いただけます。

風量・室圧制御用ベンチュリ―バルブInfilex™VNの有効性

一般的な病院(ドア開閉が頻繁で気密性が高くない建物)において、安定した陰圧/陽圧の部屋をつくるには、給気と排気の風量を正確に制御できるInfilex VNが有効です。

  • 通常モードから陰圧モードへの切替は、各室の風量が滑らかに変更され、約2分間で室圧が
    安定します。
  • ドア開時も他室の気流方向は適切に維持され、ドア閉直後には全ての部屋の室圧が速やかに
    適切な状態に戻り安定します。

お客様の声

  • 施設担当者
    「過去に従来の室圧制御システムでうまく室圧バランスが取れずに苦労した経験があるので、
    ボタンひとつで簡単にかつ素早く室圧切り替えができるこのシステムは、設備管理の負担が
    軽減され助かります。」
  • 医療スタッフ
    「診察室・処置室に入室する前に部屋の陰圧状況を室圧モニターで確認できるので安心して
    利用できます。切替え操作がシンプルなところも良いです。」

*Infilexはアズビル株式会社の商標です。