照明×空調で、快適の その先へ



もっとあなたが、オフィスで快適に過ごせるように

オフィスで働くみなさまが、もっと快適に過ごせるように。
「未来のオフィス空間」を、アズビルはいつも考え、創造しています。
その一つが、今回紹介する空調と照明の組み合わせです。


照明の色で空間の雰囲気が、感じ方が変わる

私たちのオフィスに、ごく当たり前に存在する空調と照明。
通常は、照明は照明で、空調は空調で、それぞれ適切にコントロールされています。
照明は、空間を明るく照らすことが本来の役割でしたが、調光・調色、照明には色があり人の心理にも影響があることが注目されています。




色がもたらす効果

青色(寒色)は涼しく、赤色(暖色)は暖かい。
人は色に対してイメージがあり、その色から様々なことを想像します。
その照明が作り出す心理的影響を、うまく空調と組み合わせて活かせないものか。
それが今回の発想の原点です。




青っぽいと涼しく、赤っぽいと暖かく 空調の効果が高まる

寒色の空間と、暖色の空間を用意して、自分好みの空間で執務者が過ごすことができるように。
いろいろな働き方に対応できるように。

部屋が同じ温度でも、暑がりな方は寒色の照明の空間は涼しく感じ、寒がりな方は暖色の照明の空間は暖かく感じられる効果があります。
そんな心理的感覚は、空調を抑え気味にしても、快適さは保たれ、省エネにもつながります。




未来のオフィス空間づくりに向けた実証実験をしています

アズビルの技術情報発信拠点である藤沢テクノセンター新実験棟で、この実証実験を開始しています。
私たちの取組みを是非ご覧ください。

今試しています。私たちの新実験棟で。 動画でご紹介 (MP4形式/160MB)




これからも、快適の、さらにその先へ

私たちは、これからも、もっと快適に、環境にもやさしいオフィス空間に、挑戦し続けていきます。
私たちと、よりよい空間づくりを一緒に考えていきませんか?


完成することなく進化を続ける建物とともに

株式会社日建設計

設計を担当するにあたり、アズビルからの要望は、建物そのものがアズビル技術による省エネ効果や人への快適性を確認・検証する実験装置の役割を担うものにしたいということでした。新実験棟第103建物では、導入している技術のショールームとしての役割を持たせ、訪れた人たちには多くの製品や技術を見てもらうと同時に、それらが建物の省エネルギーや居住者の快適さに貢献できるということを実感してもらえる施設になるよう、見せ方にこだわり、見学する際のルートや施工方法、色使いなども考えて設計しました。
人への快適という点では、照明と空調を連動させる取組みに挑戦し、食堂のスペースで検証しています。このエリアでは涼しい温度の空間は寒色かつ高照度の照明に、暖かい温度の空間は暖色かつ低照度の照明にしています。温度を見える化することで、利用者は好みの空間を選ぶことができ、快適性が向上すると考えました。
また、寒色の照明は涼しさを感じ、暖色の照明は暖かさを感じる効果により、空調の温度設定が同じでもより快適に感じることや、あるいは消費エネルギーの小さい照明により空調の温度設定を緩和できることを期待しています。
今回のプロジェクトのためにアズビルとは何度もブレストを重ねましたが、「人を中心としたオートメーション」を掲げる企業として常に人を中心に考えていることが印象に残りました。完成することなく進化を続ける建物とともに、アズビルの製品やシステムがかなえるウェルネスなオフィス空間の姿を、第103建物を通してPRするお手伝いができればと考えています。

株式会社日建設計
エンジニアリング部門
設備設計部グループ
ダイレクター 宮坂 裕美子 様

株式会社日建設計
エンジニアリング部門
設備設計部グループ
アソシエイト 小澤 諭 様


照明を「光」として捉えることで新たな価値が生まれる

コイズミ照明株式会社

「空調と照明を連動したい」というアズビルからの要望から、新実験棟第103建物に納品した照明設備はすべて、「DALI(Digital Addressable Lighting Interface)」という照明制御システムを採用しています。DALIは国際標準規格に準拠したオープンプロトコルが特徴のひとつであるため、規格に対応した幅広い製品を接続・管理できるだけでなく、中央監視システムと連携した制御もできるのが決め手でした。これにより、照明器具の更新の際には、オーナーのニーズに沿った照明機器を幅広く複数メーカーから選ぶことができますし、中央監視システムから、照明の操作や状態確認ができ、空調との連動も可能になります。またDALIは、一つひとつの照明器具にアドレスを持たせることができるので、それぞれ個別にON・OFF、調光、調色の制御ができるのも特徴です。寒色と暖色の照明がある第103建物2階の食堂では、この特徴にさらに照明の色みがシームレスに切り変わるモードを組み込んだ照明制御で、利用者が違和感なく過ごすことができる空間を演出しています。
DALI照明を中央監視システムに連動させたこのプロジェクトではほかにも多くの収穫がありました。
中でも調光にアズビルが「隣接在」という概念を取り入れていることです。これは、人がいる場所だけでなく、その隣接エリアも「在」と見なすという考え方です。例えば、広いフロアで自分のいる場所(エリア)だけが明るくなると、周辺との明暗の差異に居心地の悪さを感じる場合があります。そうしたケースでは隣接エリアもある程度の照度を確保することで、快適性を損なわずに、制御で照明電力を削減することができるという新しい知見を得られました。人がいないエリアも必要最小限の明るさで照らすことができたのは、DALI照明と赤外線アレイセンサが連動したことで実現できました。
今後もアズビルとの協業により、空調制御と照明の可能性を広げ、建物内居住者へ新たな快適を提供することを目指していきたいです。

コイズミ照明株式会社
首都圏市場開発統括部
取締役 統括部長
橿棒(かしぼう) 直紀 様

コイズミ照明株式会社
首都圏市場開発統括部
施設開発部 執行役員 部長
笹倉 睦 様

コイズミ照明株式会社
首都圏市場開発統括部
施設開発部 第2開発室
黒木 哲平 様