センサ・スイッチ総合カタログ Vol.2

アズビル株式会社のセンサ・スイッチ総合カタログです。


>> P.A-158

 光電スイッチは無接触スイッチの中で最も多く使用されていますが、装置を正常に動作させ、故障をなくすためには、光電スイッチ独自の特性を考慮する必要があります。ご使用に際してご検討していただく事項を述べます。 透過形では最小検出体以上の大きさであれば検出できますが、一般には通過位置の問題などから最小検出物体の数倍以上を必要とする場合があります。反射形では、検出体の大きさにより検出距離が変ります。 複数の光電スイッチを並べて使用する場合、互いに干渉を受けて誤動作することがあります。以下に代表的な相互干渉防止についての対処法を記します。 透過形では、検出物体は不透明体でなければなりません。(半透明体を検出する場合には感度調整付きの光電スイッチを使用します。)反射形では、検出物体の材質により検出距離が変ります。下図に代表的材質における、相対検出距離を示します。 移動する物体を検出するとき、検出物体の大きさと通過速度によって検出可能な限界があります。これは各光電スイッチ固有の性能である応答時間と最小検出物体幅によってきまります。これらの間には概略次式の関係があります。W≧VT+AW:検出可能な物体の幅(M)V:物体の通過速度(M/S)T:光電スイッチの応答時間(S)A:光電スイッチの最小検出物体幅(M) 光電スイッチを平面(特になめらかな面の場合)に直付けまたは、これに近い状態で取付ける場合、図のような光により動作が不安定になります。取付け高さの変更または、遮へい板などにより、安定に動作するようにしてください。検出距離検出体大きさ321相対検出距離白紙赤紙青紙黒紙ダンボール木材鉄板アルミ板ガラス板ABS白( )主な対処法透過形の場合反射形の場合干渉防止機能付スイッチを使用する。スイッチを密着して取付ける場合、相互干渉防止機能付スイッチをご使用ください。HP7シリーズ、HPXシリーズ、HPX-AGシリーズ等※相互干渉防止機能付スイッチでも他スイッチとの組合せでは相互干渉防止機能は有効ではありません。また、デジタル表示機能付きのスイッチの場合、相互干渉防止機能付のスイッチ同士でも、デジタル表示が多少揺れることがあります。その場合には以下の対処方法を取ってください。干渉防止フィルタを装着する。HP7等、相互干渉防止偏光フィルタを使用することで、密着取付けが可能です。(2台まで)相互干渉防止フィルタ:HP-U02̶̶̶干渉しない距離まで離す。各製品仕様より平行移動距離特性範囲を確認し隣接するスイッチ間の設定距離を確認した平行移動距離特性範囲の約1.5倍以上に設置してください。スイッチ間を動作位置での動作領域範囲の1.5倍以上に設置してください。スイッチ検出物体L1.5倍×Lスイッチ検出物体※検出物体の表面状態にも依存します。設置後の動作は必ず確認ください。投光器と受光器を交互に並べる。投・受光器の配置を、千鳥配置することで、密着取付けが可能です。(2台まで)ただし、検出物体が光電スイッチの間近にある場合、検出物体で反射した光を隣の投光器が受け入光状態になることがあります。投光器受光器受光器投光器検出物体̶̶̶光軸をずらす。受光器に他のスイッチの光が入光するおそれがある場合は投光器と受光器の位置を変えるか、遮へい板を設けて、他のスイッチの光が入らないようにしてください。(検出距離以上離れていても入光する場合があります。)対向させてスイッチを取付ける場合は、スイッチ間を検出距離の2倍以上離すか、下図のように傾けてご使用ください。(検出距離の2倍以上離しても、互いに影響し出力チャタリングを起こすことがあります。)ΘΘスイッチスイッチ感度調整一般的には感度を低く調整することにより改善がはかれます。投光器受光器1検出体による影響1.11.21.3検出体の大きさによる影響検出物体の材質による影響検出体の速さ用2取付け上の注意2.12.2相互干渉周囲物体からの反射WEBサービス・・・WWW.COMPOCLUB.COM配線作業の軽減には、コード付コネクタが有効ですH-001ページをご覧くださいA-158ファイバ形用途特化形アンプ内蔵形テクニカルガイド光電スイッチ計測・判別センサ近接スイッチリミットスイッチ安全用キースイッチマイクロスイッチマニュアルスイッチ


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